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3代目マツダ「コスモ」はスーパーカールックだった! 世界初の12Aロータリーターボ搭載車でした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

世界初の12Aロータリーターボを搭載

一方でインテリアでは、筆者的には当時のホームオーディオを思わす、エアダンパー付きソフトイジェクトカセットリッドを採用した正立型のカセットデッキ、室内の空調をムラなく整えるためのモータードライブスイングルーバー、グラフィカル電子インパネと呼ばれたデジタルメーターなどに注目した。シンプルでありつつも先進的で上質なクルマであることをアピールする装備だった。

ところでコスモといえばロータリーエンジンだが、実はこの4代目の2ドアハードトップが登場した瞬間には2Lのレシプロエンジンのみが用意された。その直後、4ドアハードトップとサルーンが追加されたタイミングで、サルーンに1.8Lと2.2Lディーゼルを設定。この時に同時に用意されたのが12Aロータリーだった。

これは「6PI」と呼ばれ、排気ポートをプライマリーポート、セカンダリーポート、セカンダリーポートの補助ポートという構成。これに高性能マイクロコンピュータを組み合わせることでトルク、燃費、静粛性の向上を図ったものだった。

そして1982年9月になると、3代目コスモの目玉でもあった世界初の12Aロータリーターボが発売に。

ロータリーターボ

1982年秋、世界初のロータリーターボに、私達は「全域全速ターボの名を冠して世に問うた。「ついに」という思いが、私達にはあった。低速から高速まで、あらゆる領域でパワーとレスポンスを発揮できなければ「速い」エンジンとはいえない、というのが私達の主張」と切々と語られたカタログの文面からは、排気ガスのインパクトを利用しやすい「くの字」に折れ曲がったタービン形状の説明など、静かながらも熱い思いが伝わってくる。165ps/23.0kgmのスペックは、当時の試乗の記憶を辿れば、「とにかく速い」のひとことだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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