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トヨタ「ハイエース」でラリーに参戦出来るのか!? トヨタ車体が本気でチャレンジする理由とは?

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

チームの運営はトヨタ車体が受け持つ

誰でも手軽にエントリーできる参加型ラリーをコンセプトに、国内ラリーの入門編として、日本全国で開催されている「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge(TGRラリチャレ)」。2023年シーズン第4戦「蘭越 ニセコ」(6月3日~4日)でデビューし、続く第5戦「渋川伊香保」(7月1日~2日)にも登場したトヨタ「ハイエース」(GDH201V)をクローズアップしてみよう。

ハイエースが本拠からの参戦

「#190 トヨタ車体 チーム ハイエース(河野健司/浦 雅史組)」と車両名にある通り、ハイエースの開発および生産を手がけるトヨタ車体がチームで挑戦している。

ハイエースといえば、2021年に立ち上がったチーム「CAST RACING」がハイエースの2台体制で全日本ラリー選手権に衝撃のデビューを果たしている。その記憶も新しいが、今回はCASTの2台(ガソリンエンジン/MT)とは異なり、ディーゼルエンジンにATを組み合わせたモデルでの挑戦。CASTレーシングのベースとなるサンコーワークスの喜多見氏がラリー車の製作を請け負いながらも、チームの運営はトヨタ車体が受け持つこととなっている。

「#190 トヨタ車体 チーム ハイエース」のチームスタッフ

トヨタ車体といえば1995年から自社チーム「TLC(チームランドクルーザー)」を立ち上げ、ダカールラリーの市販車部門に毎年参戦しているが、このチームは全くの別物で、社内活動といったところだ。ハイエースのデビュー戦はグラベルラリーとなった2023年6月のTGRラリチャレのニセコ戦。クルマが仕上がったのですぐに参戦を開始。渋川戦で2戦目となるが、ターマックラリーは初めての挑戦となる。

2戦目も無事に完走しさらに良いクルマづくりへ

メイン会場となる渋川スカイランドパークにあるゴーカートコースを使用したSSの設定もあり、この大きな車体のハイエースにとってきついコースだったが、無事に全SSを走り切って完走となった。

車両を担当するのが河野健司/浦 雅史組は、トヨタ車体社員でありながら、これまでラリーにはプライベートで参戦していて、学生時代から30年以上活動を続けている超ベテランである。

「会社としてハイエースでラリーに出るぞ」というタイミングで声がかかったと話す。

「パワステの調子が悪かったりしてマイナートラブルが出ましたが、メカニックが頑張ってくれて、無事に帰ってこれてよかった。車両へのリクエストはまだまだいっぱいあります。でも確実によくなる方向も見えますし、これからの走りに期待してください」と河野さんがコメント。

続けて、トヨタ車体チームを率いる藤澤 隆さんは次のようにコメントをしてくれた。

「とりあえず2戦目を終えてほっとしています。まだまだターマックでのクルマの課題があるのもわかり、ラリー車として使用するその過酷さがわかってきました。次のラリチャレ利府戦まで時間がありませんが、同じ不具合が出ないよう、そしてもう少し手を入れて次に向けて頑張っていきたいと思います。

ドライバーからのいろいろな要望も今後の課題として、何がいいのかを試していきたい。チューニングパーツの選択肢があまりない中で仕上げていくのは難しい部分もありますが、最良の選択をしていきたいと思います。また社内チームですが、現場にいる各人が“やらなければいけないこと”を理解し、チームスタッフが創意工夫してくれて頼もしく思っています。こういった経験を少しずつでも積み重ねていって、自分たちの仕事にフィードバックし、いいクルマづくりをしていきたいです」

次戦でも注目するべき1台になることは間違いなさそうだ。

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