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腐りかけのBMW「マルニ」をレスキューして公道復帰! 自然のエイジングを大切に中身はしっかり仕上げています

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之

ボロボロの2座レース仕様2002を路上復帰

2023年5月28日(日)、長野県伊那市高遠町 ほりでいパーク駐車場で開催された「2023 高遠ブランチミーティング」は、新旧BMWオーナーを中心に、興味があればBMW以外の車種でも参加OKという自由な集まり。今回は一見するとオンボロルックながら、中身はしっかりメンテ&カスタムしている「マルニ」こと「2002」を紹介しよう。

壊れたらチャンス! レストアではなくステップアップ

友人の駐車場で腐っていた2002を譲ってもらい、車検を取得して乗れるようにしたという、“ローラ・ジウジアーロ”さん。2022年1月に手に入れた当初はボロボロの2座のレース仕様で、そこから自分好みに仕上げている最中なのだそうだ。

「エンジンも走行距離も全然わかんないし、元々ヘタってたってのもあるし、セッティングもちゃんと出てなかったんで、バルブが欠けちゃって3発になっちゃうみたいな。買って半年で壊れちゃったんで、まだまだ乗りたいから直すかって。壊れたらチャンスなんで、元に戻すんじゃなくてステップアップします」

ということで、まずはエンジンまわりをリニューアル。その内容は、ヘッドのメンテンナンスに始まり、バルブをステンレスの純正サイズに変更、ハイカム、強化ロッカーアーム、レーススタイルのエキマニを装着。マフラーはスチールのオリジナルパイプ+マツダスピードのエンドの組み合わせ。ちなみにこのマフラー、タイコが家の車止めに当たるので、タイコ部分を斜めに切っているのだそうだ。

セッティングは詰めるが、外装はそのまま

エンジン以外にも、ステアリング交換とともにシャフトをボスから110mm延長。取材時は23φのステアリングだったが、これはイベント用で普段は28φのステアリングを装着しているという。シートレールはロースタイルにするためにFD3S用を加工して溶接、インパネ部分にはダッシュボードを加工してストップウォッチを装着し、レース用の消火器もセットされている。

さらに変わったところでは、ETCのユニットを木箱に入れ電源をUSBに変換してモバイルバッテリーで電源を供給している。これは、オルタネーターの容量が少ないため、クルマの電源を使いたくなかったからなのだとか。

上記の通り機関類などには手が入れられているが、ボディはほぼ手に入れた状態のまま。機能パーツのカスタムが落ち着いたら、ボディにとりかかるのかと尋ねてみるとこんな答えが。

「時間が作り出したこの外装は買えるものじゃないんで、もうこのままで。今後は、セッティングを詰めてより速くしたいのと、もっとシャコタンにしたいんです。そのために、燃料タンクが車止めよりも全然低くなっちゃってるんで燃料タンクを上げるとか、腹下対策ですね。車高はどんどん下げたいんで。同じ型のクルマと並んだ時に見上げたいから」

やっぱり、キャブ車が最高

自分が生まれる前に生産された2002に入れ込んでいる、ローラ・ジウジアーロさん。以前はスズキ「カプチーノ」に乗っていたそうだが、2002の魅力とは何なのだろうか。

「やっぱりキャブ車は最高かなって。自分でセッティングもしてみたかったんで。インジェクションは壊れたら自分で直せなさそうで嫌だったんです。もう、乗れるプラモデルみたいな感じですね。乗っていると、まあ視線はすごいっすよね。やっぱり街に溶け込まないデザインになっちゃってるんで、もう。おじさんにすごい話しかけられたりとか。でもまあカワイイとも言われたりもするし。嗜好というか、趣味がそういう感じになっちゃってますね。自転車もやってるんですけど、自転車も旧いのは60年代だったりします」

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