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特別オーダーの空冷ポルシェ「911S」が1920万円! ロイヤルブルーと千鳥格子のとびきりおしゃれな組み合わせです

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

なかなかの高値でハンマーが落とされた

クラシックカー/コレクターズカーのオークショネアとしては世界最大手の一つとして君臨するRMサザビーズ社は、この7月、ヨーロッパ本社の主導によって、さる大規模コレクションの保有車両を販売する「THE CARRERA COLLECTION」オークションを開催した。このオークションは国境をまたいだ二部構成とされ、7月7日に「パート1」としてスイスで53台、そして5日後の7月12日には「パート2」としてイタリアで27台を出品。コレクション名が示すように、出品車両は大多数がポルシェとされていた。356Aの時代から近現代のレーシングモデルやリミテッドエディションなど、バラエティに富んだ希少車が大挙して競売にかけられた中、今回は空冷911の中でももっともピュアとされている2リッター時代の、さらに究極的な一台をピックアップすることにしよう。

2リッター911の中でも究極形といわれるモデルとは?

ポルシェの慣例にしたがって1968年夏に登場した1969年モデルにおいて、のちに不朽の名車となる911の進化にとっては最初の大きな一歩が踏み出されることになった。

1963年のデビュー以来、トリッキーな操縦性が指摘されていた911は、「Bシリーズ」と呼ばれるこのモデルイヤーをもって、スタビリティを向上させるためにホイールベースを2211mmから2268mmへと延長。ホイールの開口部も、サイズアップされたホイールとタイヤを収めるために、薄い形状ながらもリップが設けられた。

そして、エンジンリッドの下に搭載される空冷フラット6気筒エンジンは、排気量こそ1991ccのままながら、クランクケースは新設計のマグネシウム合金製とされる。

また「901」を名乗っていた最初期モデル以来、いわゆる「Oシリーズ」と「Aシリーズ」を通じて採用されてきたキャブレターは、中核モデルの「911E」および高性能版「911S」ではインジェクションにアップデート。それまで2基のウェーバー社製40 IDSトリプルバレル・キャブレターを搭載していた911Sでは、独ボッシュ社製の機械式燃料噴射システムへの換装によって10psが上乗せされ、その最高出力は170psに到達した。

いっぽうベーシック版の「911T」はキャブのまま110ps。911Sと同じくインジェクション化された911Eは140psをマークするが、さらに911Sでは専用プロフィールのカムシャフトに大径バルブ、より入念なポート加工、チタン合金製コンロッド、そして高い圧縮比で前述のパワーを得ていた。

くわえて、Bシリーズにおけるシャシーのアップグレードはホイールベース延長にとどまらず、911Sには前後輪ともにより太いアンチロールバー、コニ社製のショックアブソーバー、ベンチレーテッドローター付き4輪ディスクブレーキが装備された。

さらに「S」専用のパッケージとして、5速をオーバードライブとしたトランスミッションにも、特別なギヤレシオが設定されていたとのことである。

ポルシェ911S

 

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