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ちょっとレトロな「レカロシート」が数量限定で登場! ラリー王者ヴァルター・ロール監修でヤングタイマー車にイチオシです

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: レカロ株式会社/RECARO Automotive GmbH

旧車オーナー要注目のレカロCLASSIC LXが数量限定で近日発売

スポーツシートの名門レカロから、懐かしいデザインのシート「CLASSIC LX」が数量限定で国内発売されると発表がありました。ヤングタイマー世代の旧車を愛用しているオーナー、あるいはあえてレトロな仕様にカスタムしたい人なら要注目のアイテムを、往年のレカロを振り返りながら紹介します。

クルマを買ったらレカロに交換するのが定番だった

クルマを買ったらまずタイヤホイールとシートを換える、というのがあたり前の時代があった。30年ほど前はそういう手法を紹介する雑誌をつくっていたので、そのことは知っている。実際そのころの国産車のシートは、腰痛持ちにとってはつらいものがほとんどで、取材に行くために片道500kmとか700kmとか走ると、次の日は使い物にならない、となることが多かった。しかしシートがレカロだったら、そんな苦痛とはおさらばできた。もちろんファッション性という面からの交換をする人もいたし、どちらかといえばそっちの方がパイは大きかったのだろうが、実用面からシート交換をする人も一定数以上はいたはずだ。

国産車のシートがよくなったな、と感じたのは、HP10型「プリメーラ」やR32型「スカイラインGT-R」のころからだったように思う。当時からレーシングドライバーは「シートは大事」という話をしてくれていたのだが、コスト面や要望面からなかなか自動車メーカーはシートの改善に踏み切れなかったのだろう。

いつだったか、某自動車メーカーのメディア向けの試乗会でインテリア開発担当者と話をしたとき「1脚あたり500円でも予算があればもっといいシートがつくれるんです」という主旨のことを聞いた憶えがある。「いやいや、500円高くなるだけでいいシートに座れるのなら出しますぜ」といったところ「でもシートで500円予算を上乗せしたら、ほかの部署だってうちも300円、うちは600円ほしいという要望が重なってしまうので、実現できないんです」という答えが返ってきた。

要はどこに力を入れるのか、どこに重点的に予算をかけるのか、ということなのだろう。だから、というわけではないが、自分でクルマを買うときにはシートの評価はせず、ダメだと思ったらすぐに交換するというクセは、今でも残っている。

ヴァルター・ロール氏が現在もレカロの開発にアドバイス

長々と昔話をしてしまったが、その理由はレカロがなんとも懐かしいシートを数量限定販売する、というリリースを出したからだ。今回販売されるのは、レカロ「CLASSIC LX」である。当時のレカロにはサイドサポートがすっきりしているLXと、サイドサポートが大きいLS、よりコンフォートで電動調整システムなども選ぶことができたCSというシリーズがあったのだが、のちのち別のクルマに載せ換えることも考えたときに選びやすかったのは、LXだった。

そのLXに限った話ではないのだが、レカロは古くから、ラリーの世界王者ヴァルター・ロール氏が開発の一翼を担っている。これは筆者も知っている話だったのだが、今回本国レカロのリリースを見てはじめて知ったことも紹介したい。

ヴァルター・ロール氏のことは、古くからのラリー好きなら御存知のことと思う。ポルシェ「911」やアウディ「クワトロ」を駆ってWRCを闘い、モンテカルロラリーでの4度の優勝をはじめとする輝かしき戦績を残している彼は、180cmという身長の高さからヒップポジションが低く、やせ形という体形から確実に身体をホールドしてくれるシートでなければダメだ、という哲学を持っていた。

それに合致したのがレカロ製シートで、プライベートカーにも装着をしていたし、クラシックカーをドライブするときにも、レカロシートを装着することが乗るための条件のひとつとなっていたそうだ。

「40時間のレースで勝利し、腰痛もなくレーシングカーから降りたなら、シートメーカーはすべてを正しくおこなっていることになる」というのは、ヴァルター・ロール氏の言葉。現在のレカロシートもロール氏が開発に関するアドバイスをおこなっているそうだ。

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