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カッレ・ロバンペラをKANTAが倒した! 最後までもつれたFDJシリーズチャンピオンを文句なしにKANTAが獲得しました

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TEXT: 高橋 慎一  PHOTO: フォーミュラドリフトジャパン

  • 2本目の走行で95ポイントを獲得し、単走2位を獲得したカッレ・ロバンペラ
  • 逆転でシリーズチャンピオンを狙う箕輪大也は、グレート8で山中真生と対戦。3度のワンモアタイムを制してファイナル4進出を果たす
  • キッズウォークも行われた、トップ16セレモニー
  • 単走優勝もKANTA。2本目の走行で96ポイントを獲得した
  • 審査席前のコース上で行われた仮表彰。KANTA(中央)が優勝。2位はカッレ・ロバンペラ(左)、3位は箕輪大也(右)
  • キッズウォークには沢山の子供たちが参加。大声援を受けながら、トップ16セレモニー終了後に退場するカッレ・ロバンペラ
  • 優勝したKANTAとチーム(LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE)の仲間たち
  • 予選終了後に行われた、トップ32表彰式。単走優勝はKANTA(上段中央)、その左隣には単走2位のカッレ・ロバンペラ
  • 2位、3位を獲得したCUSCCO Racing
  • 優勝したKANTAは、優勝コールで喜びの表情
  • 優勝したKANTAと2位のカッレ・ロバンペラ
  • シリーズランキングトップで挑んだ最終戦だったが、山中真生に敗れ13位に終わった。シリーズランキングも4位に後退した
  • ファイナル4でカッレ・ロバンペラと戦った山下広一
  • 2023年シリーズチャンピオンを獲得したKANTA(中央)、2位の箕輪大也(左)、3位の髙橋和己(右)
  • カッレ・ロバンペラはトップ16で末永直登と対戦。ここもきっちりと勝利してグレート8に進出した
  • ファイナルの2本目。先行はカッレ・ロバンペラ、後追いはKANTA。この戦いでKANTAはカッレ・ロバンペラを倒し優勝に輝いた。同時に2023年シリーズチャンピオンも獲得した

FDJ最終戦にカッレ・ロバンペラが帰ってきた!

10月7日(土)から8日(日)に、岡山国際サーキットで行われたフォーミュラドリフトジャパン。今回はMOTOR GAMES(モーターゲームス)のイベントのなかのひとつのコンテンツとして行われた。MOTOR GAMESは、J SPORTS 3で毎週月曜日21時から放映されている番組も持つ、2輪&4輪の複合イベントとして年に2~3回行われている。今回の岡山国際サーキットでは、ドリフト競技である「フォーミュラドリフトジャパン」と「FDJ2」、バイクが空を舞うフリースタイルモトクロスの「FMX SHOWCASE」、WRC世界ラリー選手権で活躍する勝田貴元選手がWRCで使用しているGRヤリスを持ち込んでデモランを行う「WRCデモラン」、そして8日のCパドックでは「GR×YOKOHAMA WHEELS FAN MEETING」も行われ、大勢のギャラリーで賑わった。

今回のフォーミュラドリフトジャパン最終戦には、第2戦のエビスサーキット西コースに初参戦し、単走(予選)&追走(決勝)ともに優勝を決めたカッレ・ロバンペラ(GRカローラ)も登場。前日練習走行から完璧といえる走りを見せていた。

審査コーナーは、ホームストレートの中くらいにスタート地点を設け、そこからスタート。アドバンブリッジ過ぎのショートカットを使い、ダブルヘアピン前までとなる。ショートカット部分はエスケープゾーンがなく、コンクリートウォールを通過するかなりリスキーなレイアウトで、クラッシュも少なくない。しかし高速でコンクリートウォールスレスレをドリフトで抜けていく走りは、どのコースよりもスリリングで見応えたっぷりなのだ。

7日(土)の予選は終始ドライ路面で行われた。1本目、80ポイント前後の得点が続くなか、89ポイントを出しトップに立ったのは、松井有紀夫(F-22 BMW)だ。その直後に登場したカッレ・ロバンペラが93ポイント(ライン29・アングル26・スタイル38)を出し、トップに立つ。その後KANTA(JZX100)92ポイント、箕輪大也(GRヤリス)が91ポイントと高得点を出すもカッレ・ロバンペラの93ポイントには及ばず、1本目を終えた。

予選2本目、カッレ・ロバンペラが1本目を上回る95ポイント(ライン28・アングル28・スタイル39)を出し、トップは不動のものかと思われた。しかしKANTAがカッレ・ロバンペラの得点を1ポイント上回る96ポイント(ライン29・アングル28・スタイル39)を出し、単走優勝に輝いた。

最終戦まで続いたシリーズチャンピオン争いにKANTAが勝利した!

今年のフォーミュラドリフトジャパンは、最終戦までシリーズチャンピオン争いが続く。しかも31ポイント差の圏内に4名がひしめき合う大混戦。ランキング上位4名は予選を突破し決勝トーナメントでもトップ16進出を果たす。さらに今回は優勝経験のあるカッレ・ロバンペラも虎視眈々と2勝目を狙っている。5戦終了時点でランキングトップの小橋正典(A90)は、予選は21位と伸び悩んでいた。実は前日練習日にショートカットのコンクリートウォールに激突しマシンを大破。予選にはなんとか間に合ったという状態だった。トップ16で予選28位の山中真生(A90)と対戦し、2度のワンモアタイムの末、敗退。チャンピオンの権利を失ってしまう。

ランキング2位の箕輪大也、ランキング3位の髙橋和己(E92 BMW)、ランキング4位のKANTAは、グレート8に進出。グレート8中盤から雨が降り出し、路面はドライからウエットへ変わっていく、かなり難しい路面のなかでの戦いとなった。そんな路面で圧倒的な強さを見せたのが、カッレ・ロバンペラだ。予選7位のケン・グシ(IS500)をワンモアタイムで倒し、グレート8で髙橋和己を破った山下広一(E92 BMW)をファイナル4で撃破。堂々のファイナル進出を果たした。

箕輪大也はグレート8で対戦した山中真生を、3度のワンモアタイムで苦しみながらも倒したが、ファイナル4ではランキング4位のKANTAと対戦し、ここで敗退。KANTAはファイナル進出を果たすも、まだここでシリーズチャンピオンは決まらない。KANTAのチャンピオン獲得の条件は、優勝のみ。ファイナルで負ければ3位が決定している箕輪大也がチャンピオンを獲得する。

ファイナルはKANTAとカッレ・ロバンペラの予選1位対2位という戦いとなった。予選では負けているだけにここは勝って2勝目をあげたいカッレ・ロバンペラだったが、KANTA先行の1本目、なんと痛恨のスピン。ウエット路面でもまったく乱れることのない走りを繰り返していたカッレ・ロバンペラだけに、このスピンには悲鳴が上がった。2本目の後追いでも決めたKANTAが第5戦に続き優勝を決め、大逆転で2023年度のシリーズチャンピオンも獲得した。最終戦で完全優勝を果たしたKANTAは、予選、決勝ともにカッレ・ロバンペラを2位に退けての獲得。しかも自力で勝ち取ったこの勝利の意味は大きい。

【リザルト】

■2023 FORMULA DRIFT JAPAN Rd.6 OKAYAMA INTERNATIONAL CIRCUIT(2023.10.7~8)

優勝 KANTA JZX100 福島県 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE

2位 カッレ・ロバンペラ GRカローラ KR 69 CUSCO Racing

3位 箕輪大也 GRヤリス 東京都 CUSCO Racing

4位 山下広一 BMW-E92 神奈川県 TMS RACING TEAM SAILUN TIRE

5位 髙橋和己 BMW-E92 千葉県 TMS RACING TEAM SAILUN TIRE

6位 ケン・グシ IS500 LA Team kazama with powervehicle

■2023 FORMULA DRIFT JAPAN シリーズランキング

1位 KANTA JZX100 福島県 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE  377 Point

2位 箕輪大也 GRヤリス 東京都 CUSCO Racing  370 Point

3位 髙橋和己 BMW-E92 千葉県 TMS RACING TEAM SAILUN TIRE  346 Point

4位 小橋正典 A90 青森県 LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE  345 Point

5位 蕎麦切広大 GR86 岐阜県 SHIBATA Racing YOKOHAMA  310 Point

6位 ケン・グシ IS500 LA Team kazama with powervehicles  260 Point

7位 松山北斗 A90 静岡県 CUSCO RACING  244 Point

8位 日比野哲也 A90 愛知県 GOODRIDE MOTORSPORTS  231 Point

9位 末永直登 RFZ34 福島県 ATLAS TIRE DRIFT Team ORANGE  229 Point

10位 山下広一 BMW-E92 神奈川県 TMS RACING TEAM SAILUN TIRE  225 Point

※リザルトにつきましては、主催者公式発表のものをご確認ください。

 

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