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「ルート66」どまん中の小さなカフェで大きな恩! 100年近い老舗は最近また復活したようです【ルート66旅_24】

「ルート66」どまん中の小さなカフェで大きな恩! 100年近い老舗は最近また復活したようです【ルート66旅_24】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • 1928年に建設されたカフェ。途中で拡張されており手入れも行き届いているせいか、実際の年数ほどの古さは感じない外観だ
  • インテリアも典型的なオールド・アメリカンなスタイル。なおギフトショップを併設しているので買い物だけでも歓迎とのこと
  • 2011年3月の初訪問時は看板だけ。個人的には少し掠れて色褪せた文字を含め、このシンプルな状態がイチバン気に入っていた
  • 2014年に行ったときは足もとにレンガが敷き詰められ、人が乗って看板と一緒に記念写真を撮るためのベンチが設置されていた
  • 2015年の3月には看板の後ろに小さなウインドミルまで作られていた。オーナーが変わるたび派手になっているような気が?
  • ショックだった売却と再オープンのお知らせ。人との出会いは一期一会というが、ルート66では特にそんなできごとが多くある
  • ミッドポイント・カフェの隣にあるサンフラワー・ステーション。電光掲示板こそ「OPEN」だが外出していたのか無人だった
  • サンフラワー・ステーションの外壁がオレンジに塗り替えられる前。赤いフォードのピックアップには何やら文字が書いてある
  • ボディに記された無数のサイン。みんな世界中からルート66を走るためやって来た旅人たちだ。もちろん私も行くたびにサイン
  • 休業の日にお邪魔させてもらった2011年3月。お客さんがいない状態のミッドポイント・カフェはある意味かなりレアでは?
  • 店舗を挟んだ反対側にある看板。ロサンゼルス(サンタモニカ)とシカゴの中間地点だ

テキサスの西はずれに佇む旅人たちの聖地、その名も「ミッドポイント・カフェ」

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。シカゴを出発して西に向かい、イリノイ州からミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州を通って、テキサス州へ。ついにルート66の中間地点までやって来ました。

西と東の旅人が出会い交流する場だった

イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ、全長2347マイルに及ぶマザー・ロードことルート66。その中間地点はテキサス州の西はずれ、120人ほどが暮らす町エイドリアンだ。一般の旅行者なら気付かないまま通過しかねない規模だが、ルート66ファンでここに立ち寄らない人はいないだろう。

といっても中間地点を記念したミュージアムのような観光スポットがあるわけではなく、アメリカの田舎では定番ともいえるガスステーションとモーテルとカフェの3点セット。このなかでエイドリアンの代名詞ともいうべき存在が、1928年に建設されオーナーや名称を変更しながら、もうじき100年に達しようとしている古いカフェだ。

昔から東西を行き交う旅人のオアシスとして愛されていたが、現在のように高い知名度を獲得するに至ったきっかけは、1990年にフラン・ハウザーさんが事業を引き継いだことだった。当初は町の名前を冠した「エイドリアン・カフェ」だったが、後にルート66の中間地点であることを強くアピールすべく、店名を「ミッドポイント・カフェ」に変更したのが奏功。食事を楽しんだり隣接するモーテル「ファブレス40’s」に泊まることに加え、西から東へ旅する人と東から西へ旅する人が出会い交流する場ともなった。私もここを訪れるたび世界中のルート66ファンと話が弾み、写真を見せ合ったりオススメの場所を教え合ったりしている。

休店の日でもあたたかく出迎えてくれた

初めてミッドポイント・カフェを訪れたのは、忘れもしない2011年3月の某日。ちょうどランチタイムだったがエントランスにはなぜか「CLOSED」の看板が……。でも店内を覗いて見るとスタッフらしき人たちが何やら動きまわっている。そのうち外に佇む来訪者に気付いたようで、ドアを開け「ごめんなさい、今日はお休みなの」と。

残念だけど「そうですか、じゃまたいつか」と帰ろうとしたら「どこから来たの?」と質問され、日本と答えたら「そんな遠くから来てくれたの! じゃコーヒーくらいしか出せないけど」と招き入れてくれた。

いま以上に拙い英語力だった私には休業の理由は分からなかったが、スタッフはほぼ全員が揃っており嫌な顔ひとつせず歓迎していただき、美味しいコーヒーを飲みつつ話に花を咲かせたのを今でもよく思い出す。帰り際に料金を支払おうとしたら「今日は休みって言ったでしょ? だからサービス!」と言われ、あまりに申し訳なく必ずまた来ますと約束して旅立った。

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