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フィアット「500C」から「500スポーツ」に乗り換えた理由は追突事故!? 結果としてツインエアに大満足しています

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

アバルト595コンペティツォーネ/DIYとは思えないフロントダクトに注目

愛車はドライブだけじゃなく自らの手による作業も楽しみたい。3年前に購入したアバルト「595コンペティツォーネ」を、DIYしながらコツコツと仕上げている”タイマーーーン”さん。左ハンドルというだけでも十分すぎるほど目を引くコクピットだが、運転席はレカロのフルバケットシートに交換されレーシーな雰囲気を醸し出す。さらにシートベルトはサベルトの4点式とイタリア製のアイテムで統一しており、サーキットやワインディングの横Gからもしっかりと身体をホールドする。リクライニング機構を持たないシートではあるが、身体がズレにくく余計な力をかけずに運転できるため、街乗りでの疲労軽減にも大いに貢献しているのだ。

センターコンソールに目を移せば根元まで剥き出しにされたシフトノブと、カーボン柄で統一したスイッチおよびパネルがスポーティさを強烈にアピールする。ローダウンした足もとを飾るのは永遠の定番である細身の5本スポークを採用した、アドバンレーシングのTCIIIと鮮やかなイエローのブレンボ製キャリパーだ。

パワー系のカスタムでは撮影会の前日に、スリーハンドレッドのチューニングECUをインストールしたばかり。自宅から会場までの道のりでノーマルとケタ違いの力強さ、そしてトルクフルな乗りやすさを体感しながらやって来たという。

DIYとは思えないクオリティに驚かされるのは、フロントバンパーのエンブレムまわりのダクト加工だ。裏からネットを貼ることでノーマルっぽく作り込みつつ、内側にはLEDのイルミネーションを仕込んでいる。明るい時間の撮影だったせいもあって写真では今ひとつ分かりにくいが、暗くなれば間接照明のように柔らかな光がバンパー開口部までライトアップ。機能性を徹底的に追求した各部のチューニングと、ドレスアップを巧みにブレンドした完成度の高さは、タイマーーーンさんの秀逸なセンスとバランス感覚があってこそだろう。

昔からコンパクトなクルマが好みでアバルト595を選んだそうだが、熱烈なファンが多い車種だけに出会いが急増したのもよかったとか。自身が掲げる「アバルトの仲間を100人!」この目標は、意外にあっさり達成できそうな予感がする。まだまだ止まる気配がない愛車のカスタムとDIYのテクニックと併せて、一緒にクルマ遊びを楽しむ仲間作りにも大いに期待したい。

アバルト595/クーリングを重視したエンジンルーム

街で見かけたチンクエチェントの可愛さにひと目惚れし、その後ディーラーにてアバルト2台を試乗。インテリアの作りや走りの軽快さも気に入った”ちょいエロおやぢ”さん、なんと3日後には「アバルト595」の契約書にハンコを押していたんだとか。

納車から早くも5年が過ぎようとしており、各部のカスタムもだいぶ進んできた。とくにこだわって作り込んだのはエンジンルーム。エアクリーナーはあえて純正をそのまま使いつつ、熱気を吸い込まないよう加工するのと併せて、ヘッドライトの脇からダクトを引いて外気を積極的に取り入れる。

さらにエキゾーストマニホールドは耐熱布を加工して装着。このときは他のパーツとのクリアランスが少ないため、手が傷だらけになったと話すが今となってはいい思い出のようだ。狭く熱がこもりがちなエンジンルームだけに、無闇なパワーアップよりもクーリングを重視。加えてアーシングを施して電装系もライトチューニングしている。

こだわったのは吸気系だけではない。マフラーは左右に分割したサイレンサーを持つデュアルテールで、見た目の美しさやサウンドは当然のこと、他にあまり装着しているユーザーがいない点も気に入っている。

レア度でいえばホイールも同様だ。ちょいエロおやぢさんによると「プロドライブのホイールって、アバルトは意外に少ないんですよ」とのこと。

鍛造モデルならではの軽さや剛性の高さはモチロン、広い開口部によりドリルドローターもアピールできる。ルックス面で気を配ったのはカラーコーディネイトで、純白のボディが単調にならないように差し色で赤を多用。ホイールに始まりフロントバンパーの下側、ヘッドライト上辺やリアバンパーなど、うるさくない程度にまとめたのはセンスのなせる業だ。

カスタムやメンテナンスは基本的に自分で行なうため、メカに対する理解度も日を追うごとに深まっている模様。アバルトに乗ったことで増えた仲間やイベントの面白さもさることながら、嬉しい誤算だったのはそれまでクルマにまるで興味を示さなかった息子さんが、自分でステアリングを握って運転してみたいと言い始めたことだ。

ジョークで「将来は形見で欲しい」とまで話しており、これからはアバルトがきっかけで知り合えた仲間に加えて、親子でも末長くカーライフを楽しんでいけるに違いない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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