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スーパー耐久ST-Xクラスは「中升 ROOKIE AMG GT3」が年間王者に! デビューイヤーで快挙達成です

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 佐藤正勝/TOYOTA GAZOO Racing

最終戦にも勝ったレクサスRC F GT3、タイトルはAMG GT3に

こうして迎えた最終戦・S耐ファイナル富士4時間レースwithフジニックフェスは、この週末のレース結果だけでなくシリーズチャンピオンの行方も気になるところだった。

最終戦は規定により通常ポイントの1.5倍の“ボーナス”となり優勝すると30ポイントが与えられるが、チャンピオンの権利を残したまま最終戦を迎えたのは14号車 中升 ROOKIE AMG GT3、1号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3、そして23号車 TKRI松永建設AMG GT3の3台のみ。ただしポイントリーダーの14号車 中升 ROOKIE AMG GT3だけは自力チャンピオンの権利を持っており、6位以内で完走すればチャンピオンを確定できるほど圧倒的有利な立場にあった。

土曜日に行われた公式予選は、肌寒いコンディションに加え雨が降ったりやんだり、さらに雨脚も強くなったり弱くなったりを繰り返す難しいセッションとなった。

今回新たに参戦することになった777号車 D’station Vantage GT3(星野辰也/近藤 翼/浜 健二/ジェイク・パーソンズ)の近藤がBドライバーの予選セッションで気を吐いたが、2人のタイムを合計した結果では14号車 中升 ROOKIE AMG GT3、23号車 TKRI松永建設AMG GT3、 31号車 DENSO LEXUS RC F GT3の3台がコンマ5秒の僅差に名を連ねてトップ3を形成した。

第5戦のもてぎ以来2戦ぶりとなる全クラスが混走する決勝レースは、ポールポジションから14号車 中升 ROOKIE AMG GT3がトップをキープしたままTGRコーナー(1コーナー)にアプローチしていく。その後方では3番手グリッドから猛ダッシュを見せた31号車 DENSO LEXUS RC F GT3がTGRコーナーで23号車 TKRI松永建設AMG GT3をインからパス。そしてダンロップ・コーナーでは14号車 中升 ROOKIE AMG GT3もパスしてトップに立つ。

この日のレースは大きなアクシデントもなく、それが理由でSC(セーフティカー)が導入されることもなかったから、レースはある意味淡々と進んでいった。ただし予選トップ3に加えて1号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3や777号車 D’station Vantage GT3を加えた上位陣は接近戦を繰り返し、ルーティンのピットインの度にオーダーが変わるホットなバトルを続けていた。

ただし、そのトップグループの中でも中盤にトップに立った1号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3と、それを猛追し続けた31号車 DENSO LEXUS RC F GT3の速さは抜きんでており、やがてトップ2のマッチレースとなっていった。

レースの終盤までトップを快走していた1号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3だったが、チェッカーまで30分余りとなった112周目に31号車 DENSO LEXUS RC F GT3が逆転トップに立つと、そのまま逃げ切って優勝。シーズン2勝目を飾るとともにランキングでも2位に進出した。

1号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3に続いて3位入賞したのは14号車 中升 ROOKIE AMG GT3。ともにフロントローからスタートした23号車 TKRI松永建設AMG GT3とバトルを続けた末に逃げ切って表彰台を獲得。同時にデビューシーズンにしてチャンピオンにも輝いた。

年間王者を決めたルーキーのドライバー

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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