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バブル時代のモテ男になるための車内用「ハイテク三種の神器」とは?「自動車電話」に「GPSナビ」は効果絶大アイテムだった!?

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW編集部/日産自動車/トヨタ

車内冷蔵庫

セルシオにはさらに、当時はまだめずらしい車内冷蔵庫もオプション設定されていた。アウトドア、SUVブームは遥かさきのことで、車内で冷たいもの、温かいものを飲むためだけのアイテム。カフェブーム以前の時代であり、これは夏の女子ウケ抜群だった。冷たいおしぼりも、夏にはありがたい……。現在では、超高級車の装備として珍しくなくなったが、後席でシャンパン……なんていう令和バブル的な使い方もウケそうだ。

GPSナビゲーション

最後に、今ではクルマに当たり前のGPSナビゲーションも、実はバブル絶頂期に誕生している。世界初のGPSナビゲーションは、なんと国産車のユーノス「コスモ」(1990年4月〜)に初搭載されていた。CCS=カーコミュニケーションシステムと呼ばれ、マツダと三菱電機(三菱電機はすでに南極の探査用としてGPSを開発、使用していた)によって開発。ちなみに、同年、カロッツエリアからも国内初のGPSカーナビゲーションAVIC-1が汎用市販型として発売されている。1990年はGPSカーナビゲーション元年というわけだ。

* * *

いずれにしても、バブル当時の自動車電話、GPSナビゲーション、車内冷蔵庫は、クルマでモテるためのハイテクな三種の神器装備!? とも言われたものである。では、今考える現代のモテる(デキる)ための三種の神器はといえば、リラクゼーション機能の前席マッサージ機能(助手席必須)、「どこでもベッドルーム」実現のための車内のフルフラット化アレンジ、車内がシアターになるレクサスLMのような後席用大画面ディスプレイあたりではないだろうか……。もっとも、とうにクルマが男のモテ道具の決定打じゃなくなっている時代なんですけどね。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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