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『あぶない刑事』の名脇役は日産「セドリック」! 元「レパード」オーナーだからわかった引立て役としての黒パトの大切さとは?

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

ターボブロアムからSGLへと、グレードを落とすカスタマイズへ

この愛車は5年ほど前に入手。グレードはターボブロアムだった。しかし、劇中車では中間グレードであるSGLがベースとなっている。この車両が発売された当時は、バブル直前で日本の景気が上昇気流に乗っていた時代。しかも、日本の市販車として初のV型6気筒エンジン=VG型を搭載という話題もあり、上級グレードのV30ターボブロアムの方が圧倒的に支持された。そのため、SGLグレードの個体を探すのは、さすがに難しかったのだ。

「中古車情報で普通に掲載されている個体でした。長期在庫で売れ残っていたようで、販売価格はとても買いやすい設定だったのです。車体色はシルバーで色褪せていたのですが、黒に全塗装することを考えれば、充分納得できる価格帯。しかも、前オーナーさんは日産で働いている方だったそうで、使用歴も問題無しというのもラッキーでした」

そして、憧れの港署の黒パト仕様へのカスタムに着手。上級グレードから中間グレードへと、ドレス「ダウン」するべく、エンブレムを変更。フロントトップオーナメントも、スタンドタイプではなく目立たないフラットタイプへ。さらにSGL用カセットデッキも入手し、ホイールも変更。これで、吉井さんのイメージに近い「黒パト」が完成したのだ。

「できることならば、内装もSGL用に変更したいのですが、なかなか見つからず。ターボブロアムは高級感がありますが、SGLはシートやトリムなどがもっとフラットなデザインなので。一般的には上のグレードを目指すドレスアップが主流なのでしょうが、ドレスダウンなカスタムは一般的なY30型セドリック好きの方々には、理解されにくいでしょうね(笑)」

そう笑う吉井さんだったが、ご自身が掲げた本来のコンセプト、主役を引き立てる名脇役のポジションを達成していたのは間違いない。たくさん並ぶレパードの中で、唯一存在したY30セドリック。車中からはナカさん(ベンガル)とパパさん(山西道広)の賑やかな会話が聞こえてきそうな雰囲気だった。

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