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ロータリーエンジンが11年ぶりに復活! マツダ「MX-30」に搭載された「ロータリーEV」の走りと気になるサウンドとは

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TEXT: 藤野太一(FUJINO Taichi)  PHOTO: 篠原晃一(SHINOHARA Kouichi)/MAZDA

  • 他モデルと同様のデザインとなる水平基調のインテリア。センターコンソールはフローティングデザインが用いられている
  • シートは骨盤を立て、自然なS字カーブを維持する構造が取り入れられている
  • インテリアはホワイト系のモダンコンフィデンス(写真)とブラウン系のインダストリアルクラシック、ブラック系のナチュラルモノトーンが用意された
  • カップホルダー部などには、マツダの前身である東洋コルク工業をオマージュしたヘリテージコルクが用いられている
  • 走行モードはEVモード、ノーマルモード、チャージモードを設定。ノーマルモードは発電電力との組み合わせで走りの良さを提供する
  • ラゲッジは幅約1000mm、奥行き約800mm。フロア下にサブトランクを有する
  • Bピラーのない、観音開きの個性的なフリースタイルドアを採用
  • 他モデルとの違いは、リアのエンブレムとフロントフェンダーのロータリーエンジンをモチーフとした三角のバッジ
  • エントリーグレード以外には切削加工の18インチアルミホイールを標準装備
  • 普通充電に加え、外出先で便利な急速充電にも対応。ラゲージとフロントコンソールにはAC電源を備えている
  • ロータリーエンジンをはじめとした駆動系をフロントに配置。ちなみにV2L/V2Hにも対応する
  • 発電に用いられるエンジンは1ローターの830cc。コンパクトさを活かしてジェネレーターやモーターと一体化されている
  • マイルドハイブリッドとEVをラインナップしていたMX-30に、追加設定されたシリーズハイブリッドの「Rotary-EV」。価格は423万5000円から478万5000円(消費税込)
  • モーターのトルク特性を活かしなめらかな車両挙動を実現させる、車両運動制御技術「e-GVC PLUS」を装備

発電機として復活したロータリーエンジン

新たな価値を生み出すことへ挑戦するモデルにつけられる「MX」という名称が与えられたマツダ「MX-30」に、シリーズハイブリッドの「Rotary-EV」が追加されました。その名のとおり、発電機には11年ぶりの復活となるロータリーエンジンが用いられています。

マツダのエンジニアたちはロータリーを諦めていなかった

マツダMX-30のラインアップに、新しいパワートレインを搭載したモデル「Rotary-EV」が追加された。

MX-30は、2020年にデビューしたコンパクトSUV。マツダの車名といえば、セダン&ハッチバックには2、3、6といった数字を、SUVにはCXと数字の組み合わせが通例だが、このモデルには「MX」が使われている。「MX-5」(ロードスターの海外仕様名)にも見られるようにマツダはこれまでにもその時代ごとの常識にとらわれることなく、新たな価値を生み出すことへ挑戦するモデルに対して「MX」という名称を与えてきた。

MX-30は、単なるコンパクトSUVではなく、観音開き式のフリースタイルドアを採用するなど、ユニークな特徴を備えたモデルだ。さらにいえば、マイルドハイブリッド仕様にはじまり、BEV(電気自動車)仕様と、マツダの電動化技術のリードモデルという大役を担ってきた。

そして満を持して投入されたのが、「Rotary-EV」だ。エンジンの動力がタイヤを直接駆動するのではなく、発電機として使用されるシリーズハイブリッド(日産の「e-POWER」と同種)である。それに外部充電が可能な容量17.8kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたシリーズ式PHEV(プラグインハイブリッド)モデルだ。

車名からもわかるとおり最大のアピールポイントは、その発電機としてロータリーエンジンを搭載していること。ロータリーエンジンは、軽量、コンパクトで高出力が得られるメリットがある。かつては「RX-7」や「RX-8」といったスポーツカーが搭載し、マツダの代名詞のようなエンジンだった。しかし、燃費性能に課題があり2012年にRX-8が生産中止になるとともに絶版となっていた。

しかしマツダのエンジニアたちはこのロータリーエンジンを諦めていなかった。開発チームは規模を縮小されても地道に開発を続けてきたという。燃費性能の向上を果たし、そのコンパクトさを活かして発電機として使用することに活路を見出した。ロータリーエンジンは新たな役割を得て、11年ぶりに復活したというわけだ。

エクステリアにおいてマイルドハイブリッドやBEV仕様との違いはほとんどない。フロントフェンダーに配されたロータリーエンジンをモチーフとした三角のバッジとリアのエンブレムくらいだ。インテリアもメーター表示やダッシュボード上のセンターモニターでいまモーター駆動か、エンジンが始動しているかどうかを確認できる機能などがあるが、基本的には従来のモデルと変わらない。

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