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懐かしのアメ車特集! シボレー「コルベット」に「カマロ」などオートモビルカウンシルに5台の米国車が登場しました

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

シボレー カマロRS(1967年式)/ダッジ チャレンジャーR/T 440+6 コンバーチブル(1970年式)

コルベットがアメリカを代表するスポーツカーであるのに対して、1967年のシボレー「カマロRS」と1970年のダッジ「チャレンジャーR/T 440+6 コンバーチブル」は、そもそもはポニーカーと呼ばれるカテゴリーのモデルでした。

ポニーカーの定義については諸説あるのですが、フォードが「マスタング」で先鞭をつけたコンパクトカーのカテゴリーでスタイリッシュな2ドアのクーペもしくはコンバーチブル(オープンカー)。エンジンは直6か排気量の(比較的)小さなV8を搭載し、駆動方式は後輪駆動とされているのが一般的です。

しかしコンパクトなボディに大排気量エンジンを搭載するのは、ハイパフォーマンスなクルマを仕立て上げる常套手段で、大排気量のV8を搭載するモデルが登場し、やがてそちらが主流となっていきました。その一部はマッスルカーと呼ばれるようになっていくのですが、これもまた定義には諸説あります。

それはともかく、展示されていたシボレー カマロは1967年式のRS(ラリー・スポーツ)。コンサバな2ドアクーペですが、スライド式のカバーで覆われたヘッドライトがスタイリング上の大きな特徴となっています。一方のチャレンジャーはクライスラーがダッジ・ブランドから1970年にポニーカー市場に投入したモデル。

2ドアのクーペとハードトップ、コンバーチブルがあり、展示車両はコンバーチブル。グレード名のR/TはRoad/Trackの略で440はエンジン排気量(440キュービック・インチ≒約7210cc)。+6は6パック(2バレルキャブを3連装)で最高出力は390HPと最もホットなグレードです。映画『バニシング・ポイント』でのチャレンジャーの活躍は古くからのファンには懐かしく記憶に残っていることでしょう。

AMCジープJ-10(1976年式)/AMCイーグル ワゴン(1983年式)

残る2台は1976年のAMC「ジープJ-10」と1983年のAMC「イーグル ワゴン」。AMC(アメリカン・モーター・コーポレーション)とは1987年にクライスラーに吸収されたアメリカ第4のメーカーで、ビッグ3が手を付けていなかったコンパクト系に特化したメーカーでした。そしてそのAMCが1970年に、戦時中からジープを生産するとともに、その商標を登録していたウィリス・オーバーランド社を買収したことで誕生したモデルがこの2台です。

ジープJ-10はウィリスが製造していたジープ「ワゴニア」をベースとしたフルサイズ・ピックアップトラックのジープ「グラディエーター」の後継モデルで、特徴的なグリルを持ったフロントビューからもジープ ワゴニアとの関係性が窺えます。

一方のイーグル ワゴンは、AMC「コンコード」をベースにジープのノウハウを注ぎ込んだモデル「イーグル」のステーションワゴン。ただしステーションワゴンとはいっても4WD機構を組み込み、少し車高もアップしておりライバルとは一線を画していました。今や世界中で人気の高いクロスオーバーSUVの先駆けと言ってもいいでしょう。

このように、さまざまな魅力的なアメ車を集めたオートモビルカウンシルの特別展示・アメリカンヘリテージは、古くからの根強いアメ車ファンだけでなく、アメ車の新たなファン層を開拓したに違いありません。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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