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シボレー「C2コルベット」で出先のトラブルは恒例行事!「C5」からの乗り換え理由は「妻と同い年だったから」

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循

新潟でおおらかにアメリカンV8ライフをエンジョイ

新潟県で2026年の開通を目指し工事が進められている難所越えの新観光ルート「八十里越街道」。今からその機運を盛り上げていこうと、2023年7月30日(日)に開催されたのが「いい湯らてい夏フェス」だ。「ノスタルジックカー展示」と題されたヒストリックカーのパレードラン&展示イベントには県内から、年式も国籍も異なる21台のヒストリックカーが集まった。

1967年式C2コルベット スティングレイ コンバーチブルを4年前に入手

ヒストリックカーのイベントというとメイクスや国籍、年式で厳密に区切られることも多いが、こちらはファミリー層も多く訪れる日帰り温泉施設内でのイベントなので「子どもたちが純粋にかっこいい! と思うようなクルマ」という、おおらかな目線で展示車両が選定されている。

その意味ではこちらもかなりの存在感、アメリカン・スポーツの雄シボレー「コルベット スティングレイ」のコンバーチブルだ。そのアクの強い派手なデザインと、大排気量のV8エンジンの図太い排気音が、欧州のスポーツカーとはひと味もふた味も異なる迫力を醸し出していた。このC2(2代目)コルベットのオーナー、Ryuさんに話を聞いてみた。

「以前は2003年式のC5(5代目)コルベットに乗っていたんですよ。C5コルベットも気に入っていて十数年乗っていたのですが、4年ほど前にこのクルマに出会いまして、妻と同い年ということもあって乗り換えました(笑)」

初めてリトラクタブル・ヘッドライトが採用され、名称もコルベット スティングレイとなった2代目コルベットの生産期間は1963年~1967年。Ryuさんのコンバーチブルは1967年式なので、C2としては最終期にあたるモデルだ。

エンジンはもちろんOHVのV8。C2コルベットには427立法インチ(約7000cc)と327立法インチ(約5400cc)、2種類の排気量のエンジンが用意されていた。さらに327エンジンはチューニングによって300馬力と350馬力の2種類が用意されたが、Ryuさんのクルマは327エンジンの高性能版、350馬力仕様が搭載されている。

毎年どこかがトラブって工場のお世話に

「地元のヒストリックカー・イベントをメインに楽しんでいるのですが、毎年何かしらのトラブルで工場のお世話になってます。水まわり、ブレーキやブッシュ類、燃料系の漏れ……。そういえばクラッチペダルのシャフト部分が経年変化で折れたこともありましたね」

と、さまざまなトラブルを挙げるRyuさんであるが、不思議と「マイッタコマッタ感」は漂っておらず、むしろそれら全てをひっくるめてC2コルベットとの生活を楽しんでいるようにも見える。

シリンダーの爆発一発一発がグイグイと車体を押し出していくような独特の感覚は、決して他では得られない大排気量V8エンジンの大きな魅力。その魅力の前では、数々のマイナートラブルも取るに足らないことなのであろう。RyuさんとC2コルベットの、おおらかで豊かなクルマ趣味生活であった。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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