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自由に闊歩するロバたちはゴールドラッシュの名残り!? オートマンは街まるごとテーマパークのような観光スポットです【ルート66旅_49】

自由に闊歩するロバたちはゴールドラッシュの名残り!? オートマンは街まるごとテーマパークのような観光スポットです【ルート66旅_49】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

人もクルマも気にせず街を練り歩く大勢のロバ

もうひとつ絶対に外せない観光スポットが、1902年に建てれたオートマン・ホテル。映画『風と共に去りぬ』で知られる名優クラーク・ゲーブルが、女優キャロル・ロンバードとの新婚旅行でオートマンを訪れた。街を気に入った彼らはオートマン・ホテルに宿泊し、今もその部屋は当時のままキレイに保存されている。

軒を連ねるお店はルート66グッズにアクセサリーに衣類と多彩で、レストランも多くショッピングや食事に困ることはないだろう。日に何度かはメイン・ストリートのど真ん中でコミカルな寸劇が行われたり、営業している宿がないため日帰りにはなるものの、朝から夕方まで楽しめる街だ。

さらにオートマンにはもうひとつの名物がある。それは観光客が来る時間になると山から降りてきて、人もクルマも意に介さず街を練り歩く大勢のロバ。

もともとはゴールドラッシュ時代に金を運ぶために飼育し、廃坑になると人々はロバを放置したまま移住した。その子孫がどんどん増え続け今のような状況になったとか。人間に慣れているというか彼らにとっては「食べ物をくれる存在」であり、商売上手なことにそれぞれの店ではロバの餌として野菜などを販売している。一銭も使わないどころか利益を得つつ観光大使を養う、じつに美味しい商売だと羨みつつ餌を買ってしまう。

傑作映画『イージー・ライダー』の聖地も!

オートマンを抜けトポックという小さな街に差しかかると、アリゾナとカリフォルニアの州境であるコロラド川が見える。そこに架かる橋こそがインターステートに同化したルート66であり、名作『イージー・ライダー』の冒頭でキャプテン・アメリカとビリーが、ステッペンウルフの『ボーン・トゥ・ビー・ワイルド』をBGMに走り出す、映画史に燦然と輝く名シーン中の名シーンといっていいポイントなのだ。

アメリカの母なる道を走る旅もいよいよ最後の州。次回は少し寄り道ということで、上で名前が出たラフリンを訪れてみたい。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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