スペシャルな1台ではあるが……
2024年9月、英国の名門「ボナムズ」社が、イングランド南部ハンプシャー州ビューリーにある素晴らしい国立自動車博物館「ナショナル・モーターミュージアム」を会場として開いた「The Beaulieu Sale Collectors’ Motor Cars & Automobilia 2024」オークションに、2012年式のランドローバー「ディフェンダー 2.2 TDCI 4×4 Utility」が出品されました。熟練のスペシャリストたちの手によって仕立てられた、特別な1台のようです。
アルティメットエディションを自認するディフェンダーとは?
2024年9月に英国の「The Beaulieu Sale Collectors’ Motor Cars & Automobilia 2024」オークションに出品された、このユニークな2012年式ランドローバー「ディフェンダー」は、ランドローバーの世界では唯一無二と称されるスペシャリストがカスタマイズを手がけたユーティリティトラック。「アルティメットエディション(究極の仕様)」という言葉だけでは言い表せないほど、数多くの魅力的なアップグレードが施されている。
印象的な「エイントリー・グリーン・パールセント」に塗装されたこのディフェンダーにおいて、もっとも分かりやすいアップグレードのひとつは、17インチのディープディッシュ型モジュラースチールホイール。35インチのBFグッドリッチ社製オールテレーンタイヤと組み合わされ、幅広のオーバーフェンダーで覆われている。
また、カスタムメイドのツリースライダーやスノーカウルつきのエアインテークも装備され、持ち前のオフロード性能をさらに高めている。さらにヘビーデューティなリア・ドライブフランジ、リビルトブレーキとハブは、プレッシャーのもとでも信頼性を確保すると主張している。
エクステリアではフルキャンバスのソフトトップが装備され、キャビン内ではキルティングレザーのヒーター付きシートが張り替えられ、新しい安全ベルトとレザーのダッシュトリムが装備されている。このクラスのクルマに期待されるように、電動ウインドウやUSB/USB-C充電ポートも装備されている。
カーゴレールを備えたハードウッドデッキは、荷物を運ぶための頑丈な土台であると同時に、屋外で食事などをするためのプラットフォームとしても機能する。さらに木製フロアにはムード照明がさりげなく組み込まれているのは、いかにも今どき風といえよう。