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軽EVの三菱「eKクロス EV」を約50センチもリフトアップ! ルーフカットして2ドア化したモンスタートラックは静岡工科自動車大学校生徒の製作でした

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:内燃機関車に負けないような迫力あるEVモンスタートラックを走らせたい……というコンセプトで車両を製作
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:ホイールはWORK マイスター CR01 バフフィニッシュ(前後とも10J-54 15)で、ヨコハマタイヤのジオランダー M/T G003(前後とも32×11.50 R15)を組み合わせている
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:ワンオフロールバー&ワンオフタイヤラックがモンスタートラック感を強めている
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:ミルウォーキーツール・ジャパンのPACKOUTモジュラー式収納システムを荷台に搭載
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:サスペンションは純正ワンオフ加工。ショックはフロントが純正で、リアがトラックスジャパン
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:足まわりのスプリングはエスペリアアップサスで、ブレーキは配管延長加工を施している
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:インテリアは、シート、オーディオ、カーナビが純正のままで、ステアリング、メーターまわり、内装パネル各部は純正を塗装している
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:ボディはオリジナルホワイト&各部ビースト塗装で、純正バンパー加工&パイプバンパーで個性を演出
  • 静岡工科自動車大学校 モンスターEK X:圧巻の全高20インチ(約50.8cm)アップを実現

静岡工科自動車大学校が製作した「モンスターEK X」

2025年1月10日~12日に開催された東京オートサロンは、日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」であると同時に、自動車について学ぶ学生たちにとっても晴れの舞台。今回は静岡工科自動車大学校の学生たちが軽自動車EVの三菱「eKクロス EV」をベースに大迫力のモンスタートラックへとカスタムしたマシンを紹介します。

圧巻の全高20インチアップを実現

2024年の東京オートサロンでは、草むらから救出したホンダ「ストリート」のボディをワイド&ローに仕上げた「HOT ROTY」(フォーミュラ隼のエンジンを搭載/学生の愛車だったホンダ「アクティ」を部品取りとして使用)を披露した静岡工科自動車大学校が、今回は大胆にリフトアップしたオリジナルカスタムカーを展示した。

今回、ボディエンジニア専攻科の学生が製作したのは2022年式の三菱「eKクロス EV」をベースとした「モンスターEK X」で、圧巻の全高20インチ(約50.8cm)アップを実現。内燃機関のモンスタートラックに負けない迫力を有し、見事、東京国際カスタムカーコンテスト2025 ドレスアップ・コンパクトカー部門 最優秀賞を受賞した。

静岡工科自動車大学校での実践的なカリキュラムで磨き上げた車体整備技術を活かし、EVならではの優れた環境性能と内燃機関車に負けない力強さを融合させている。三菱車独自の個性(顔)を作り出しているダイナミックシールドが持つタフなイメージが何倍にも増幅。オリジナルのホワイトで塗装されたボディの部分こそ小さいが、足まわりが驚くほど大きいため、ブースを訪問してきた来場者を睥睨して圧倒していた。

カスタム例が少ないEVでモンスタートラックの迫力を出すことにチャレンジしつつ、環境に優しいEVの可能性を追求したとのことで、リフトアップ、ルーフカット、2ドア化、ワンオフでのロールバー/タイヤラック製作などを行って、見事にその両方を完遂したといえるだろう。

数々のカスタムワザを積み重ねて迫力を表現

2024年の4月ぐらいにeKクロス EVをカスタムすることが決定し、溶接や塗装をはじめとする各種作業を進め、年内ギリギリまでモンスタートラック化に努めたのだという。

なんといってもモンスターEK Xのハイライトは全高20インチアップということになるが、これを達成するために、サスペンション取付位置300mmリフトアップ加工を敢行。それにともない、A/C配管延長、各部配線延長、冷却システムホース延長などを行ったそうだ。

ただ単にそれだけではこの迫力は出ないので、リアドアスムージング、エンブレムレス加工、ステアリングシャフト延長 、各部スムージング、ヘッドライトインナー塗装、ヘッドライト&テールレンズスモーク塗装、IPF製フォグの装着といった数々の作業も行っていた。静岡工科自動車大学校でさまざまな技術を習得した学生たちの技術力は、20インチアップどころではない高みまで飛躍しているのであった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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