クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • マルーンカラーの新旧「フェアレディ240ZG」が競演!? 往年の名車そっくりに仕上げた現行RZ34型のフロントノーズに注目集まる!
CUSTOM
share:

マルーンカラーの新旧「フェアレディ240ZG」が競演!? 往年の名車そっくりに仕上げた現行RZ34型のフロントノーズに注目集まる!

投稿日:

TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

エンジンルームは伝統文化を想起させる趣向に

フェアレディ240ZGでは、そもそもロングノーズのスポーツカールックだった初代フェアレディZに、ヘッドライトを透明な樹脂でカバーして空気抵抗を低減したエアロダイナノーズ、通称Gノーズを装着して全長を190mm延長し、5本スポークを模した純正のホイールキャップにライトグレーのオーバーフェンダー。エクステリアはオリジナルを忠実に再現している。

その一方でボンネットを開けると眺めは一転する。オリジナルだとたしか、2連のSUキャブに赤いエアクリーナーケースがつき、ヘッドカバーはアルミの地肌が渋く光っていた……記憶があるが、この個体では久留内代表の熱い想いが注ぎこまれたのだろうか、赤く塗られたヘッドカバーと、個々にステンレスのメッシュカバーのついたエアクリーナーを備えた3連のソレックス・キャブが目を引いた。

また容量をアップした白いラジエターやストラットタワーバーの青いマウント、そして黄色のシリコンパワー・プラグコードなど、エンジンルームは艶やかで、まるでシックな表地にあつらえた着物の裏地に凝った、我が国に古来から伝わってきた伝統文化を思い起こさせる、そんな趣向だった。

またインテリアは、ドライバーズシートはバケット式に交換されているものの助手席はオリジナルのまま。そしてその前には吊り下げ式のエアコン(クーラー?)が装着されており、懐かしさもひとしおだった。

フェアレディZ RZ34ZGマルーンはオリジナルさながらの出来栄え

そんな1971年式のフェアレディ240ZGと同様にマルーンに塗られた、フェアレディZ RZ34ZGマルーンの仕上がりも上々。久留内代表の、あふれるような“Z愛”が感じられる1台だ。2024年の東京オートサロンで登場したフェアレディZ 500ZGは、オーナーの愛着からブルーに塗られていたが、フェアレディZ RZ34ZGマルーンは、その名の通り1971年式のフェアレディ240ZGを模したオリジナルの「ZGノーズ」を装着してマルーンに塗られているから、遠目には1971年式のフェアレディ240ZGと見まごうばかり。ブースに近づくまでは、これこそがレストアカーの240ZGと思っていて、ブースに立ち寄ってRZ34ZGマルーンと気づいた次第。久留内代表は

「街道レーサーっぽくまとめた」

と言うが、なかなか上質な仕上がりとなっている。

1971年式のフェアレディ240ZGと2025年モデルのフェアレディZ RZ34ZGマルーン以外にも気になるクルマもあって、「僕のGT-R」と題されたクルウチGT-R PROJECTで製作された「GT-R R356c Concept Design」などはその筆頭で、そのコンセプトから興味深い1台だが、こちらはまた機会を見て紹介したいと思う。

12
すべて表示
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
著者一覧 >

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS