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半年間悩んで購入! ノンレストアのフィアット「126」を現代の交通環境でスムーズに走らせるのが楽しみ…現状維持が今後の課題です

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • フィアット 126:大学では自動車部で、JAF国内B級ライセンスを取得。20代の10年間は国産車で4輪のダートラに没頭していた(1997年にJAF国内A級ライセンスに昇格)という野村 靖さん
  • フィアット 126:外装だけでなく、内装も当時物。車検を通すために、リア3点式シートベルト、H4ハロゲンライト、LEDスモールライトを日本で装備
  • フィアット 126:ダンロップ製タイヤのサイズは135-80R12。ホイールは12インチの純正品だ。購入時の走行距離は5万8700kmで、現在は7万km
  • フィアット 126:免許を取得していない高校生のときに買った工具たちはいまでも現役で、ガレージ内で愛車を整備する際に大活躍している
  • フィアット 126:フィアット 126と850ベルリーナのどちらにしようか悩んだ結果、前者をチョイス
  • フィアット 126:納車時はポイントレスだったが、購入後にコンタクトポイント仕様に戻した。ドエル角を測定し、最適な数値になっているのかを定期的に確認している
  • フィアット 126:野村さんにとってクルマは「人と出会うために必要なコミュニケーションツール」で、宝物ではなく、あくまでも道具とのこと
  • フィアット 126:ヌォーヴァ500の後継モデルとして1972年に登場した

ノンレストアのモデルを購入!

2024年10月12日に静岡県熱海市の長浜海浜公園 芝生広場で開催されたACJ熱海HISTORICA(ヒストリカ)G.P.meeting 2024(オートモビル・クラブ・ジャパンが主催)。さまざまなクルマが集まる海沿いのイベントにて、個性的な趣味車とオーナーを取材してきました。今回はフィアット「126」を紹介します。

納車当日に動かなくなる……

「会社員の収入でも自動車趣味生活が成り立つクルマを探したら、運よくフィアット 126と出会うことができたんです。それで、このイタリアン・コンパクトカーをマイカーとして選びました」

1973年式のフィアット「126」を2019年12月に購入した野村 靖さん(取材時56歳)は、コレ、いいな! と思った個体をインターネットで半年間にわたって毎晩眺めた後、実車を見て購入。各部のマテリアルがノンレストアの当時物である点がこだわりのポイントなのだという。

「ノンレストア車であることがキモなので、納車前にエンジンのオーバーホールだけやってもらったのですが、納車当日の試運転の段階で動かなくなり、積載車でガレージまで運ぶことになりました。その後も、まともに走れない日々が続きましたね」

初っ端からの苦労についてそのように話してくれた野村さんによると、不調だったエンジンのみならず、トランスミッション、デフ、ブレーキ、キングピン、ショックアブソーバー、シフトリンケージ、ステアリングアイドラアームのオーバーホールを修理工場に依頼。キャブレターとコンタクトポイント点火系についてはつねに自己管理しているそうだ。

現在の交通環境でスムーズに走らせることが愛車の楽しみ

「ガレージを出たら無事戻れる保証がないこと、現代の交通環境にマッチしない性能のクルマを上手く流れに乗せてスムーズに走らせることなどが愛車の楽しさだといえます。重整備がひと通り終わったので、現状を維持していくことが今後の課題というか計画ですね」

現在、野村さんのガレージは埼玉にあるが、以前は岐阜にあった。そして、いま使っている埼玉のスチール製ガレージは野村さんが勤務している会社のものなのだそうだ。

路上駐車の日産「チェリー」を4歳のときに撮影するなど、幼少期から自動車愛好家として活動してきた野村さんだが、今後、4年後に60歳になって定年退職した暁には、2002年式のスズキ「アルト」(足グルマ)、2015年に新車で購入したアバルト「500」(右ハンドル/MT仕様)、ハーレーダビッドソン「FXDスーパーグライド」を手放して減車する予定で、終の愛機となるクラシックバイクを購入するのだという。フィアット 126は嘱託勤務終了時に手放すそうなので、拝見できるうちに野村さんの愛車たちをじっくり観察しておこう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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