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フィアット「500」仕様のダイハツ「エッセ」がリアルすぎる! 本物のパーツを随所に使った「エッセチンク」の全貌とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • ダイハツ エッセ:ホイールは前後とも15インチ6JサイズのBBS。タイヤは前後とも165/50R15だ。リアにもメッキパーツを付けている
  • ダイハツ エッセ:赤いアバルトのデカールが貼られているが、真横のスタイルはダイハツ エッセのまま。ブレーキにブレンボのカバーを洒落で付けている
  • ダイハツ エッセ:勇ましい見た目のマフラーは社外の2本出し。サスペンションはRS-Rで、ディクセルのスリット付きローターを奢っている
  • ダイハツ エッセ X:愛車に装着しているパーツブランドのステッカーをボンネットの裏に貼り、楽しんでいる
  • ダイハツ エッセ:エンジンは、スポーツフィルター、タコ足、メタルキャタライザーを装備。点火系は昇圧19Vだ
  • ダイハツ エッセ:ステアリングはMOMOで、タコメーターと油温計を追加している
  • ダイハツ エッセ:通勤に使っているので、ドライバーズシートは疲れにくいレカロにチェンジ
  • ダイハツ エッセ:フロント部分のボディパーツは、本物のフィアット 500から型を取ってFRPで製作している。灯火類もすべて本物
  • ダイハツ エッセ:フロント部分のボディパーツは、本物のフィアット 500から型を取ってFRPで製作している。灯火類もすべて本物

フィアット 500そっくりなダイハツ エッセに遭遇

2024年6月2日に群馬県伊勢崎市にある伊勢崎市オートレース場駐車場で開催された「第1回 伊勢崎オートモービルフェスタ」。この会場で、なんとフィアット「500(チンクエチェント)」仕様のダイハツ「エッセ X」を発見しました。完成度が高すぎる「エッセチンク」の正体に迫ります。

500と間違える人が続出するほどの完成度

クルマ好きが積極的にチョイスしている軽自動車、ダイハツ「エッセ」。往年のルノー「5(サンク)」を彷彿させるスタイルをしていることから、イジることなくそのまま足グルマとして活用するもよし、クルマの素性がいいのでモディファイしてサーキット走行を楽しむもよしな軽自動車なのだ。

これまではエッセの活用法といえば上記の2パターンのみだと思っていたが、第1回 伊勢崎オートモービルフェスタの会場で第3の楽しみ方があることを確認してしまった。Nさんが奥さまと乗ってきた2006年式のエッセ Xは、なんとフィアット「500」仕様になっていたのだ。

取材中、「エッセチンク」の周囲を歩いているギャラリーの声を聞くと、500と間違える人がたくさんいた。このエッセの横を通過したほぼ全員が「フィアットなのにアバルトのデカールを貼っているのか!」と言っていたのだ。そのコメントを聞くたびに、筆者は心のなかで「いやいや、そもそもダイハツですから!」と叫んでいたことをここに記しておく。

本物の500パーツを随所に使用

オーナーのNさんは他に1971年式のフィアット「ヌォーヴァ500」と2000年式のフェラーリ「360モデナ」も所有しているとのことで、じつは筋金入りのイタリア車趣味人。日本の軽自動車エッセで、どうやってこの完成度を実現したのか、伺ってみた。

「カスタムカーイベントで500仕様になったエッセを見て気になり、出展していたショップに連絡してみたのですが、パーツは販売品ではなかったんですよ。よし、それじゃあ自分で作るか! と、まずベース車となるエッセを購入し、手元に来てからすぐさまカスタムを開始しました。

リアルさを追求したかったので、本物の500から型を取ってFRPでフロント部分を製作。完成したFRP製のフロント部分に装着した灯火類、エンブレム、メッキパーツなどは、すべて本物です」

当然のことながら500とエッセでは全幅が異なるのでプロに製作してもらったFRP製のフロント部分は本物よりも細くなっているが、違和感ゼロなのだ。

「エッセを購入し、500仕様にしてからもう10年になりますね。運転が容易で故障しないので、通勤の足として使っています。旧車オーナーの取材時に出てくるような苦労話は皆無ですね。今後、新潟方面へのドライブなどを計画しています」

購入時に4万kmだった総走行距離は、現在10万5000kmになっているとのことだったので、これからも順調に伸びていくはずだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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