ディスクローターの製造工程がわかる展示も

西日本最大級のモーターイベント「大阪オートメッセ2025（OAM）」が2025年2月7日（金）〜9日（日）にインテックス大阪で開催。チューニングカーやドレスアップ車両など、351社・630台もの多彩なジャンルのクルマが展示されています。今回は会場の中で気になったブレーキメーカー、「ディクセル」のブースを紹介します。

海外レースのオフィシャルサポート活動も展開

ブレーキパッド、ディスクローターともに種類の多いディクセルは、大阪オートメッセ2025で、用途に合わせた製品が選びやすいことを重視した展示レイアウトを採用している。サーキットなどのスポーツ走行用からストリート・ハイウェイタイプ、そして車検交換・補修タイプといった具合に、各パッドの特性が一目瞭然で、ユーザーフレンドリーな形なのが印象的だった。また、パッドとローターの組み合わせ例も紹介されていた。

もうひとつ、普段目にすることができないディスクローターの製造工程がわかる展示があったのもトピックのひとつ。ローターを作るための鋳物の型や、鋳造した後、鋳型を崩しただけの状態のローターなどの現物があり、それを興味深く見ている来場者の姿を多く見かけた。

この他にも、海外レースでのディクセルのサポートについてのアピールもしていた。あまり知られていないかもしれないが、ディクセルはGTワールドチャレンジ・アジアのオフィシャルパートナーを務めており、フォーミュラ・リージョナルのマシンには、全車にローターとパッドを提供している。ニュルブルクリンクのレースカーの同乗体験であるレースタクシーにも、ディクセルのブレーキが採用されている。

ブレーキパッドの素材も、環境問題の絡みでカッパーフリー化が進んでいたりと、日進月歩で商品もどんどん増えている。そうした中でディクセルは種類をあまり増やさず、ユーザーが迷わずにすむ選びやすさに重きを置いているのは好感が持てるところ。

こうした姿勢からスポーツパッドだけでなく、車検交換・補修タイプのパッドの需要が伸びており、純正よりも耐フェード性が高くブレーキダストが少なく、なおかつ純正以上に経済的ということで、ディクセルで社外品パッドデビューする人が増えてきている。

大阪オートメッセの会場に来場し、ディクセルのブースに立ち寄った人は、スポーツパッドだけではない、社外品のブレーキパッドのメリットを知ることができたのではないだろうか。