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ホンダ「S660」専用エアロが新登場!「カプチーノ」「コペン」に続くBARIKIのデザインも仕上げもクールな2台の紅白デモカーに大注目

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • BARIKI S660 TYPE-B:BARIKIが、カプチーノ、コペンに続く新たな提案として制作したデモカー
  • BARIKI S660 TYPE-B:エアロパーツの開発にあたって、スタッフがSUPER GTレースの現場に出向き、空力についての情報を収集
  • BARIKI S660 TYPE-B:3Dスキャンデータをベースにオリジナルのパーツを完成させた
  • BARIKI S660 TYPE-B:デモカーの足元はレイズ G025の16インチ7J+25にアドバン フレバの組み合わせ
  • BARIKI S660 TYPE-B:軽スポーツ専門店のBARIKIによる新たな提案
  • BARIKI S660 TYPE-B:新たに開発したエアロパーツを装備
  • BARIKI S660 TYPE-B:ステアリングはナルディのクラシックで大人の雰囲気
  • BARIKI S660 TYPE-B:SSIピラールーフバーキットが印象的
  • CROSS S660 TYPE-B:こちらは軽スポーツカー用パーツの老舗テイクオフのデモカー
  • CROSS S660 TYPE-B:ホイールはワーク エモーションRS11で、アドバン フレバを組み合わせる
  • CROSS S660 TYPE-B:CROSSドリンクホルダーと、LANBOプレミアムステアリングを装着
  • CROSS S660 TYPE-B:CROSS Extric リアウイング カーボンMIXを装着
  • BARIKI S660 TYPE-B:スワンネック形状のGTウイングを装備
  • BARIKI S660 TYPE-B:BARIKIが、カプチーノ、コペンに続く新たな提案として制作したデモカー

ニッポンが世界に誇る軽スポーツを末長く楽しむ

西日本最大級のカスタマイズカーイベント「大阪オートメッセ2025(OAM)」が2025年2月7日(金)~9日(日)の3日間、インテックス大阪を会場に開催されました。出展社数が351社、展示されるカスタム車両は合計630台にものぼった会場の一画で、紅白2台のホンダ「S660」が並んでいるブースを発見。専用のパーツを新開発したというプロジェクトを紹介します。

カプチーノ、コペンに続く新たな提案

日本独自の区分で、昨今では海外でも一部のマニアから注目を集めている存在といえば、ご存知軽自動車だ。排気量660ccという限られたパワーを小さなボディに詰め込んだ盆栽のようなミニチュアカー。中でも1991年に発表されたスズキ「カプチーノ」にホンダ「ビート」、1992年に登場したオートザム(マツダ)「AZ-1」は、それぞれの車名の頭文字をとって、軽スポーツカーの「ABCトリオ」とも呼ばれた。これらはバブル景気に沸いた当時の日本でしか生まれ得なかったクルマたちといえ、ひと足遅れて2002年に登場したダイハツ「コペン」も含めて今なお根強いファンに支えられている。

そんな日本独自の軽スポーツに特化したスペシャルショップとして知られているのが、三重県の「BARIKI」だ。津の本店がスズキ カプチーノ専門店、鈴鹿店がダイハツ コペン専門店、そして静岡店が軽スポーツ専門店と、徹底的に軽にこだわったスタンスが潔い。同社は今までにもカプチーノとコペン用のサスペンションアームやダンパー、ブレーキキャリパーやローター、メッシュホースなどエアクリーナー、ストラットタワーバーといったオリジナルパーツを数多くリリースしており、軽スポーツ・ユーザーから好評を博している。

今回大阪オートメッセ2025の会場、3号館に展示されていた2台のホンダ S660。1台は「BARIKI S660 TYPE-B」、もう1台が「CROSS S660 TYPE-B」と名付けられたカスタムカー。前述のBARIKIが、カプチーノ、コペンに続く新たな提案として制作したデモカーである。

3Dスキャンデータを元にオリジナルパーツを完成

開発にあたり、BARIKIは同じく軽スポーツカー用パーツの老舗「テイクオフ」と協業。今回のショーでそれぞれのデモカーをデビューさせたというわけだ。エアロパーツの開発にあたって、スタッフがSUPER GTレースの現場に出向き、空力についての情報を収集。3Dスキャンデータをベースにオリジナルのパーツを完成させたとのこと。

 「クルマ本来の機能を犠牲にしてまで人よりも目立ちたい」という方向で作られた“お祭り騒ぎ系カスタム”も数多く見られる大阪オートメッセ2025。もちろんそれはそれでひとつの見識、クルマをカスタムするうえでの趣味趣向に決まりはない。

そんな中、BARIKIとテイクオフが共同開発したパーツをまとった2台のS660は、そのデザインも仕上げも高いクオリティという印象だ。日本独自のクルマ文化とも言える軽スポーツ趣味をクールに楽しむ非常に“オトナ”なスタンスとセンスの良さを、そこに感じたのだった。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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