SUVに初挑戦した光岡の新境地「バディ」
光岡初となるSUVの「バディ」は2020年に登場しました。1970年代〜1980年代の古いアメリカンRVを思わせるルックスと、ベースがトヨタ「RAV4」という安心感から、日本人の心にスマッシュヒット。2022年には累計受注1000台を達成と、瞬く間に人気モデルとなったのでした。2024年10月12日に広島市の広島マリーナホップで開催された光岡自動車主催の「オーナーズミーティング」には、7台のバディが参加。その中のひとりのオーナーは高校生!? その真相を確認してきました。
バディのオーナーは旧車好きの高校生
光岡「バディ」の前で楽しそうにしていたご家族にオーナーを聞くと、なんと17歳の“Yuzu”さん。なぜクルマの免許を取得できない年齢なのに、オーナーなのか? これには、トヨタ「ランドクルーザー」好きのおばあちゃんと、その血を受け継いだ(と思われる)クルマ好きの彼の情熱が関係していたのだった。
「2020年にバディが発表になった際に、これしかない! と、直感で思ったのです。グリルやウッドパネルなど、昔のクルマみたいな雰囲気がカッコいいと思いました。でも、僕はまだ運転ができないのと、ちょうどファミリーカーの乗り換えを検討中だったため、バディを買うようおばあちゃんにお願いしたのです」
小さい頃からクルマ好きだったという“Yuzu”さん。現在は某工業高校の自動車科に通っているそうで、家族に連れられてクラシックカーのイベントやトヨタ博物館を訪れているうちに、古いクルマへの興味が強くなっていたとのこと。光岡車では、「ラ・セード」や「ゼロワン」に興味を持っていたなかで、バディが好きに。公式ホームページを何度も見て、「やっぱりカッコいい!」という気持ちになり、それをおばあちゃんに伝えたのだそうだ。
キーマンはプラド乗りのおばあちゃん
そんな“Yuzu”さんの話を聞いたおばあちゃんの愛車は、2000年式のトヨタ「ランドクルーザー プラド」。その前は日産「グロリア」、さらにその前には60型「ランドクルーザー」を所有していた。住まいは雪が降る地域のため、4WDは必需品。結果的に、プラドは新車からのワンオーナーで、現在も使用中。もう1台のファミリーカーは、トヨタ「ハイエース」。こちらはリース車で、その期限が切れることを知っていた“Yuzu”さんが、自分の夢を実験させるために頭脳プレイを披露したわけだ。

「僕が生まれる前は、おばあちゃんは60型ランドクルーザーにも乗っていたみたいです。写真が残っていたので、間違いないですね。バディならば、4WDだから冬も問題ないし、最新車両なので長距離も楽で疲れないでしょ! クルマとしての性能もバッチリでしょ! そういうふうに説き伏せて、買ってもらいました」
そんなおばあちゃんも、いずれクルマを譲ることは百も承知の様子。クルマ好きで自動車科のある高校を選び、勉学に励む可愛いお孫さんの姿を見ていたら、愛車の後継ぎは彼しかいないとなるだろう。
ちなみに、“Yuzu”くんが狙っているのは、バディだけではない。
「プラドももちろん、受け継ぎますよ。そのためにクルマの勉強をしているんですから」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)









































