世界に1台だけのスタイルを追求、その名も「注文の多い86」
シザーズドアにワイド化されたボディ……。見るからに手の込んだトヨタ「86」は、オーナーの細かいオーダーを兵庫県加古川市のアートスタイル(Art Style)が具現化したもの。ショップのスタッフも大変だったという唯一無二の86の仕様を紹介します。
真紅のボディはマツダのソウルレッドクリスタルメタリック
大阪オートメッセ2025の広い会場を歩き回っていて発見したのは、ワイドボディ化された真っ赤なトヨタ「86」だ。これまでにリリースされている既存のボディキットとは異なるシルエットを装着し、純正では設定されていないサンルーフが装着されている。その存在感のあるスタイルは会場でも注目を集めていた。
クルマの脇に設置されているスペック表を見てみると、車名は「注文の多い86」とのこと。そこでこのクルマを製作したアートスタイルの方にお話を伺ってみた。
「車名はね、オーナーの注文が細かくて大変だから付けたんです(笑)。一応ボディキットはエイムゲインのGT4ボディキットなんですが、これもいろいろ手を加えていった結果、もはや原型を留めてません」
既存のエアロをベースに原型がわからないほど大加工
オーバーフェンダーは後方に大きなエアアウトレットを持つ独自のシルエットとなっており、左右ドアはシザーズ化し、ルーフには後付けのサンルーフを装着しているが、中央が凹んだプレスラインを修正して装着と、とにかくワンオフカスタムのオンパレードとなっている。
ちなみにボンネットはingsのカーボン製をチョイス。リアのディフューザー部分も独特のレイアウトを持つエグゾーストシステムを採用した結果、大きく切り開かれ、後方からはテールパイプだけでなく、大きくターンアウトしたエグゾーストパイプが見えるようになっている。
完成したボディはマツダのソウルレッドクリスタルメタリックでオールペイントすることで唯一無二のスタイルとなっている。
塗装面にロゴが浮き出すLEDタトゥーという手法も見どころ
そんなボディに合わせる足まわりには、ロームエアのエアサスを装着し、リップやサイドステップが着地する寸前のスタンスとなっている。前後ともにかなりボディは拡幅されているため、これに合わせて、フロントに18×10.5J、リアに18×11Jというディープリムをチョイスし、フロント255/35R18、リア295/30R18サイズのタイヤを装着している。
ちなみに左右ドアの後ろ部分は消灯していればただのボディパネルだが、点灯すると塗装面の奥からショップロゴが浮き上がるLEDタトゥーという手法を採用。フロントフェンダーには同じ手法でLEDサイドウインカーを隠してあり、点灯時のみ塗装面がシーケンシャルで光る仕組みとなっている。とにかく車両のいたるところにこだわりを感じる1台となっているのだ。





















































