悪魔と取引した「クロスロード」を求めて
クラークスデイルには、もうひとつ「名所」がある。例のロバート・ジョンソンが悪魔に魂を売ったという「クロスロード」である。
そもそもクロスロードがどこだったのか、本人が語ったわけではない。ブルースマンが夢を求めて北に向かったハイウェイ61と49の交差点だった、という説がいつからか信じられるようになり、そこにモニュメントが立っている。
ところが……。
「なんですか、これは! こんなにちゃちいんですか。だいたい、ロバート・ジョンソンの時代にエレキ・ギターがあるわけがない!」
ギター・オタクでもある宮澤カメラマンは、シャッターを切りながら怒り心頭である。
「ちょっと違うんだよなぁ」という呟きを聞きながら、土埃が舞う農道を走り回ること1時間、ついに発見したのが本記事冒頭の写真の道である。みなさんのイメージはどうだろう?
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