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マツダ「サバンナRX-3」を「ミスター ル・マン」の寺田陽次郎仕様に! 1万回転まわせるロータリーエンジンは何千回転までまわせた?

マツダ「サバンナRX-3」を「ミスター ル・マン」の寺田陽次郎仕様に! 1万回転まわせるロータリーエンジンは何千回転までまわせた?

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 平田 勝(HIRATA Masaru)/奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:助手席のグローブボックスにもメーターを設置している
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:外装のみならずインテリアもレーシーに仕上げている
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:次回はきっちり1万回転の咆哮を聞かせてくれるはず
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:燃料をちょっと濃くし、本来は1万回転まで回るエンジンを8000回転まで使えるようにした
  • ボディに「♯ROTANGKLAN」のサインが入る
  • 富士スピードウェイを走るマツダオート東京 寺田陽次郎仕様のサバンナRX-3
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:現車は1974年の富士GCビクトリー200kmレースに出場したマツダオート東京を再現したレプリカ
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:ノーズからサイドボディにかけてレッド&ブルーのストライプが入る
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:このカラーリングは1978年に登場したマツダオート東京初のGr.5マシンである「251」にも採用
  • プロと一緒に走れてオーナーの辻 良冶さん(左から2番目)もご満悦
  • ハコスカGT-Rに先行してコーナーを駆け抜けるサバンナRX-3
  • 各コーナーで往年のレースシーンが再現された
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:辻さんの愛車は数あるサバンナRX-3レーシングレプリカの中でも格別のスピードを誇っている
  • マツダ サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様:マツダオート東京モータースポーツ課のボディカラーを忠実に再現

1974年の富士GCビクトリー200kmレース仕様車を再現

マツダがロータリーエンジンを搭載した5車種目の車両として送り出した「サバンナRX-3」。デビューと同時にスポーツキットを開発していたマツダは、モータースポーツへの参戦が早く、1971年には富士グランチャンピオンシリーズの第5戦にエントリーし寺田陽次郎氏が4位入賞しています。今回は箱車の祭典2024にエントリーしていた「サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様」を紹介します。

3年前にマツダオート東京 寺田陽次郎仕様に

輸出用の12Aエンジンを搭載しているマツダ「サバンナRX-3」は、その圧倒的な速さで「ロータリーエンジン車 VS ハコスカGT-R」という構図を終わらせ、ロータリーは敵なしというフレーズまで生んだエポックメイキングなマシンだ。わずか4年数カ月という期間で国内レース100勝を達成するなど、さまざまな伝説的なエピソードを残している。

そのため、数多くのファンを獲得しており、箱車の祭典2024にて1977年式の「サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様」を走らせた辻 良冶さんもそのひとりだ。

「このカラーリングにしたサバンナRX-3が私のまわりにいなかったので選びました。じつはもう1台、マツダオート東京仕様にしたRX-3を所有しています。それは赤白カラーで16年前に製作しました。今回、箱車の祭典2024で走らせたサバンナRX-3は6年ぐらい前に購入したもので、3年前にマツダオート東京 寺田陽次郎仕様にモディファイしました」

このカラーリングは、マツダオート東京モータースポーツ課のボディカラーで、現車は1974年の富士GCビクトリー200kmレースに出場したマツダオート東京仕様を再現。1978年に登場したRX-3をベースとしたマツダオート東京初のGr.5マシンである「251」にも採用され、1979年のル・マン24時間レースに参戦した「RX-7 252i」のカラーリングのベースにもなった。

「1974年にシグマMC74でル・マン24時間レースに初出場し、以後2008年までの間に27年連続出場を成し遂げ、全29回もル・マンに出場した寺田陽次郎さんは、まさにミスター ル・マンです。日本人ドライバー最多記録ですからね。そういったこともあり、このカラーリングが好きで、チョイスしました」

数あるサバンナRX-3の中でも格別な1台

辻さんのサバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様は、エンジン、サスペンション、ブレーキなどに手が加えられており、数あるサバンナRX-3レーシングレプリカの中でも格別のスピードを誇っている。
箱車の祭典2023のときはエンジンの回転がスムーズに上がらず、本来は1万回転まで回るが6000回転までしか使えなかった。2024年はどうだったのか? 気になったのでインタビューしてみた。

「2023年のときはキャブレターが不調でした。そして、トランスミッションもダメで3速に入りませんでした。それを直し、前週の富士スピードウェイでのマツダファンフェスタを走りました。燃料をちょっと濃くしてきたので、本来は1万回転まで回るエンジンは7000~8000回転まで使えるようになりました」

次回はきっちり1万回転の咆哮を聞かせてくれるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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