8台所有しているうちの2台が富士スピードウェイを走った!
日産ワークスの「ハコスカGT-R」が、初めてロータリー軍団に敗れたのは1971年の富士TTレースでした。このレースで優勝したのはワークスのマツダ「サバンナRX-3」。アクシデントが続出し、雌雄を決する1戦とはなりませんでしたがサバンナRX-3の強さが垣間見れました。今回は、箱車の祭典2024にエントリーした「サバンナRX-3 1974年 富士スーパーツーリングレース 寺田陽次郎仕様」を紹介します。
エンジンは13Bのペリフェラルポート仕様
ここで紹介する1977年式のマツダ「サバンナRX-3 マツダオート東京 寺田陽次郎仕様」は辻 良冶さんの愛車で、カラーリングが異なる2台のサバンナRX-3を箱車の祭典2024のため富士スピードウェイに持ち込んでくれた。
「このサバンナRX-3は16年前に買ったクルマで、ノーマル状態で乗り始めました。それから、いろいろやって、この仕様になりました。現在フロントセクションに積んでいるロータリーエンジンは13Bのペリフェラルポート仕様で、調子がいいです」
辻さんはサバンナRX-3をたくさん所有していることで知られているが、今回、走行枠の合間に改めて確認してみたら全部で8台もあった。
「8台のうち、2台が寺田陽次郎さん仕様で、その他は街乗り用と、これから直す予定のクルマです。今回持ち込んだサバンナRX-3 1974年 富士スーパーツーリングレース 寺田陽次郎仕様レプリカも、2024年10月19日〜20日の富士スピードウェイでのマツダファンフェスタで走らせました。そのときから快調だったので、きょうの箱車の祭典でも状態がいいです」
谷川達也選手も高評価の1台
会場には、1992年にレースデビューし、その後、プロフェッショナルレーシングドライバーとして第一線で活躍した谷川達也選手が来場した。辻さんの愛車であるマツダ サバンナRX-3 1974年 富士スーパーツーリングレース 寺田陽次郎仕様レプリカに乗り込み、箱車の祭典2024において走らせた。GT500/GT300クラス、全日本F3選手権、スーパー耐久シリーズ、アジアン・ル・マンシリーズ、マカオGPなどで輝かしい戦績を遺してきた名ドライバーは、走行終了後にこのようにコメントしてくれた。
「パワフルなロータリーエンジンとトランスミッションのフィーリングは、今のクルマと変わらないことに驚きますね。加速感も昨今のクルマと似たような感じで、乗っていて本当に気持ちいいです。車重が軽いこともありますが、ブレーキのフィーリングも悪くないです」
谷川選手は、幼少の頃から憧れていたレースの世界に飛び込み、当時の入門カテゴリーであったFJ1600に参戦。2年目で年間チャンピオンを獲得し、上級カテゴリーにステップアップしていった。
タイムアップを目指したいクルマ好きのコーチングなども手がけている谷川選手の分析は的を射たもので、辻さんが製作した2台のサバンナRX-3(とくにマツダ サバンナRX-3 1974年 富士スーパーツーリングレース 寺田陽次郎仕様)はバランスがいいのであった。
















































