ジュネーブショーで19台の限定生産を発表
トゥーリング・スーペルレッジェーラは、フライングスターを19台限定生産するとジュネーブショーでアナウンスしたが、そのデザインはベントレーというブランドのイメージどおりに重厚で、かつスポーティなものに仕上げられていた。そしてフライングスターのデザインは、その後に誕生するシューティングブレークにも大きな影響を与えたことは疑う余地がないのである。
このモデルは、長年ベルギーのキュレーテッド・コレクションに保管されていたもので、そのベースは2008年式のコンチネンタルGTC、すなわちコンバーチブルボディのコンチネンタルだ。シックなメタリック・グレーのボディカラーに、サフラン・レザー・インテリアを組み合わせた内外装のマッチングもじつに見事なフィニッシュで、インテリアのアクセントに使用されるウッドパネルにも独特な高級感が演出されている。
リアビューカメラやツートーンカラーのステアリングホイール、コントラストスイッチ、ディープパイルカーペット、ランバーマッサージ付きフロントシートの装備も嬉しいところだ。そして注目のフライングスターへのコーチビルドには、その車両価格に加えて約34万3000ユーロ(邦貨換算約5500万円)のエクストラがトゥーリング・スーペルレッジェーラから要求されたという。
長さが1インチ延長され、新しいデザインのテールライトやリアウイングを装着、そして見事なシューティングブレークのシルエットを得たフライングスターは、現在までに7467kmを走行したのみ。ちなみに搭載されるエンジンは、VWグループの象徴ともいえた6LのW型12気筒ツインターボで、最高出力は552ps。そのパフォーマンスも十分に期待できる1台といえそうだ。
30万~40万ユーロ(邦貨換算約4800万円~6600万円)というエスティメート(予想落札価格)がRMサザビーズによって示された、このベントレー コンチネンタル フライングスターだが、入札価格は意外にも伸びず、19台の限定生産車でありながら結果は21万8500ユーロ(邦貨換算約3608万円)での落札となった。その価値が出てくるのはまだまだ先、ということなのだろうか。









































































