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辛口モータージャーナリストも舌を巻くルノー新型「アルカナ」の優れた駆動制御…雪道でのドライブで実証することができました

辛口モータージャーナリストも舌を巻くルノー新型「アルカナ」の優れた駆動制御…雪道でのドライブで実証することができました

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TEXT: 斎藤慎輔(SAITO Shinsuke)  PHOTO: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

シビアな状況でも正確な操作感が光る

大雪の中の露天風呂を満喫し、翌朝はクルマに積もった雪降ろしから始まる。こういう寒さと雪の中、ハイブリッド車での始動直後に課題となりがちなのがヒーターおよびフロントウインドウのデフロスターなどだが、雪降ろしを全て終える頃には、室内の温度もさほど寒さを感じせないほどに、フロントウインドウの曇りもほぼ解消されていた。前席にはもちろんシートヒーターが備わっている。

2日目の目的地は山形県の大蔵村にある肘折温泉。豪雪地の温泉地ということでは、青森県の酸ヶ湯温泉とともに代表格である。これまでも私は冬に何度か訪れているが、道路状況的には乳頭温泉郷周辺よりも心配だったりする。すると、午前中にこの日に泊まる宿からの電話で「いまのところ雪は小康状態なので、チェーン無しでも大丈夫です」と、わざわざ状況報告をしてきてくれたのだった。

もっとも、乳頭温泉郷から肘折温泉までは、途中で田沢湖を横目に見ながら移動をして180km程度の距離と、1日の走行距離としては少なく比較的ラクだ。さらに東北中央自動車道もあって平均速度も保ちやすい。それにこれまでの経験からすると、雪深くなるとして肘折温泉から手前20kmくらいからだろう。

途中いきなり前が見えにくくなるほどに雪が降ってきたと思ったら、その10分後には青空がのぞくといったように、目まぐるしく天候が変わる中を走り抜けて、大蔵村に近づくと、やはり景色の中の雪が急激に増してくる。それでも路面の除雪は綺麗にしっかりとされているので、私にとっては快適で楽しい雪道ドライブといえる走行環境だった。

肘折温泉に近づくにつれて遭遇する、長い直線の後で訪れる小Rのコーナーなどで、減速のコントロール性と操舵に対する正確性を求められる中では、ドライバーの意思に背かない操作感が光った。コーナーに入ったら路面のミューが予想していたよりも低かったような時にも、わずかなアクセルペダルの戻しと、同様にわずかな追操舵でトレースラインの修正を思ったように行えるあたり、安心感と信頼感が備わっているからだ。

1400キロ走っての実燃費はリッター18キロ

といったことで、東京からの出発時に心配していたほどには降雪量も多くなく、それでいて要所ではがっちり雪はあったことで、気持ちよく雪道を走らせてもらって温泉宿に着いたという思いが強かった。その上でなのだが、最低地上高がじつはカングーよりも大きな200mmを確保している面を活かせるような、深い雪の轍や新雪路面にも遭遇してみたかった、という少々不謹慎な思いも残っているのだった。

ちなみにフルハイブリッドとして気になる燃費は、最終的に走行距離が約1400km強、スタッドレスタイヤ装着、高速道路は制限速度を含め許される諸条件の中では速めに、一方で撮影のために雪の中あちこち細かく移動したり、停車時もエンジン(電源)は始動させたまま、といった走行条件の中での実燃費が18km/L強であった。

これが市街地でEV走行比率の高い走りになると20km/Lといったところまで伸びることも確認した。快活でいて官能性をも備えた走り、さらに高い快適性と照らし合わると、納得いく数値レベルにあると思えている。

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