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2代目と4代目「Eクラス」のハンドルをぶった切って測定してみた! メルセデス・ベンツの安全性にまつわる細かい疑問にお答えします【メルセデス安全性Q&A】

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TEXT: 妻谷裕二(TSUMATANI Hiroji)  PHOTO: Mercedes-Benz AG/妻谷コレクション(TSUMATANI Collection)

レインランネルとは?

家にも雨樋があるように、メルセデス・ベンツでも雨樋・レインランネル(溝)を設けて、人間工学的に視界を確保するように設計しています。まずフロントワイパーによって拭き払った雨滴はフロントピラーのレインランネルへと流れます。そしてルーフへと流れ、リアピラー両側とルーフ後端のレインランネルに導かれ、最後にリアウインドウの両側面に排出します。

つまり、フロントピラーのレインランネルは雨滴がドアウインドウ側に流れることを防ぎ、側面視界やドアミラーの視認性を確保します。リアピラーやルーフ後端のレインランネルは雨滴をルーフやボディサイドからリアウインドウ両側面に流して後方視界を確保しています。

とくに注目すべき点は、ドアミラーのケースにもレインランネルを設けて視界を確保していることです。

なぜ、メーター類はアナログ式なのか?

メルセデス・ベンツのメーター類がアナログメーターを基本としているのは、「表示が針」であり、指針が示す数字を見ればひと目で、直感的にすばやく頭の中で理解できるからです。しかも指針が示す数字の前後状況もすばやく把握でき、相対関係をひと目で判断することができます(相対値)。

たとえば、現在のスピードを落とさなければならない時、どれくらいの間隔でアクセルを離さなければならないとか、またその逆の場合にも言えます。また、メーター類はダッシュボードの上端を盛り上げ、ひさしの中央にセットしてあるのは、ドライバーがハンドルを握りながら、前方視界よりほんの少しだけ目線を落とすだけで、容易に確認でき運転に集中できるからです。

メルセデス・ベンツのメーター類の特徴は、エルゴノミクス(人間工学)・生理学・心理学を追求したデザインとその見やすい配置です。つまり、ドライバーをつねに快適な気分に保ち、疲労させないことであり、その疲労の主な原因である目を極力疲れさせないために、メルセデス・ベンツは知覚安全性を施しているのです。なぜなら、目が疲れると身体全体が疲れたように感じ、反射神経も鈍るからです。

コンビネーション・スイッチレバーとは?

運転中頻繁に、あるいは急に必要とする操作をこの1本のコンビネーション・スイッチレバーに集約しています。上下に倒すとウインカー、手前に引くとパッシング、レバーをつまんで捻るとワイパー、押し込むとウォッシャー、そして奥へ倒せばヘッドライトのハイビーム/ロービーム切り換えの機能を発揮する便利屋さんです。

この多くの機能を発揮するメルセデス・ベンツ独自のコンビネーション・スイッチレバーを採用したのは、1971年発売の「SLクラス/R107」からです。以来50年以上、この独創的なコンビネーション・スイッチレバーは、改良を重ね全メルセデス・ベンツ乗用車に継承され、また他の操作類も手の届きやすい位置に配置しているのは、運転上の操作安全性を重視しているからです。

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