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アストンマーティンとAMGがSUPER GTでガチバトル! GT300初戦を制したのはペナルティを跳ねのけた「LEON PYRAMID AMG」でした

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TEXT: 戎井健一郎(EBII Kenichiro/motorsport.com)  PHOTO: 佐藤正勝(SATO Masakatsu)

優勝を争っていた2台が一気に戦線離脱

レースが再開されると、トップの777号車D’stationを4号車グッドスマイルが追う展開に。雨量が弱まったことでダンロップタイヤとヨコハマタイヤの優位性に変化があったか、ヨコハマを履く4号車グッドスマイルの片岡選手が一気に差を縮めた。しかしパイパーコーナーでD’stationと接触してしまい、D’stationはグラベルスタック。片岡選手にもドライブスルーペナルティが出され、優勝を争っていた2台が一気に戦線離脱となった。

これでトップに立ったのは65号車LEON PYRAMID AMG。その後ろにいた61号車SUBARUはペースが上がらず、代わって表彰台圏内に上がってきたのは18号車UPGARAGE AMG GT3と666号車seven × seven PORSCHE GT3Rだった。UPGARAGEにとっては車両をNSXから変更しての初戦であり、ルーキーの野村勇斗選手にとってもデビューレース。そして新規参戦seven×sevenにとっても記念すべきデビュー戦である。

43周を超えると各チームの作戦が変わってきた

上記の2台は長く2番手を長く争っていたが、先にピットインしておりラップダウンになろうとしていたSUBARUの処理に手間取ったUPGARAGE野村選手を、seven×sevenの近藤翼選手が攻略して2番手に上がった。野村選手はその後6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIに追突され、ポジションを落とした。

トップを走るLEONは43周を走ってルーティンストップ。しかしタイヤは交換しないという大胆な作戦に出た。ただ流れが変わったのはその後。スリックタイヤに交換するギャンブルに踏み切ったチームが出始めたのだ。スピンで順位を落としていたUPGARAGEもその1台だったが、この作戦は大当たり。55周でLEONがたまらずタイヤ交換に向かってコース復帰したが、その背後には既にUPGARAGEの小林崇志選手が接近。小林選手は温まり切ったタイヤでLEONの蒲生尚弥選手をオーバーテイクし、首位交代となった。

LEONがトップに復帰するもペナルティ

しかし、波乱に終わりはなかった。GT500車両のストップでセーフティカーが出されると、残り10周でレース再開。LEON蒲生選手はUPGARAGE小林選手の背後でオーバーテイクの機会を虎視眈々と狙っていたが、アトウッドへのブレーキングでインに飛び込んだ。しかし小林選手も譲らず2台は接触。これでLEONがトップに復帰し、UPGARAGEは5番手に後退した。

ただ、LEONにはこの接触で5秒のタイムペナルティが出された。2番手を走るのは、こちらも抜群のタイミングでのタイヤ交換により、21番手スタートから順位を上げてきた26号車ANEST IWATA RC F GT3。しかし26号車を駆る安田裕信選手のペースは今ひとつ上がらず、ギャップを広げられていった。

結局LEONはペナルティを跳ね除けて優勝。2024年惜しくもタイトルを逃した悔しさを晴らすべく、好スタートを切った。2位はANEST IWATAで殊勲の初表彰台、3位は56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rだった。

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