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「スーパーセブン」と「プロジェクト V」を展示!ケータハムの存在意義は「軽量コンパクト」にあり

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了(HARADA Ryo)

駆動ユニットの開発はヤマハが担当

一方、2023年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)2023で発表され、2024年1月に開催された東京オートサロン2024において本邦初公開されたケータハムの最新モデル(正確にはプロトタイプ/コンセプトモデル)のPROJECT V。同じ英国製のスポーツカーながらスパルタンに徹したスーパーセブン600とは好対照(と言うよりも、むしろ正反対)な立ち位置にある。

かたやエンジン(内燃機関)をフロントに搭載したクラシカルなオープンスポーツのスーパーセブン600。それに対して、こちらは電動モーターをリアアクスルに搭載(言わばミッドシップの後輪駆動)したモダンなスポーツクーペ。

ショーへの展示が繰り返され、パワートレイン主要部の駆動ユニットの開発は国内2輪メーカーのヤマハが担当し、さまざまな最新技術が盛り込まれることなどメカニズムについても興味津々な1台となっている。

ちなみにPROJECT Vの主要スペック(目標仕様)だが、3サイズは全長4255mm×全幅1893mm×全高1226mm。1190kgという車重は、スーパーセブン600の440㎏などに比べると軽量とは言い難いのだが、55kWhのツインパック・バッテリーを搭載していることを考えれば十分に評価できる軽量さだろう。

まるで好対照な2台だが、オートモービルカウンシル2025に出展する日本車メーカーの共通テーマに謳われた「過去が見た未来」に倣って表現するならば、スーパーセブン600が「現在から過去を見つめ直した未来」であり、PROJECT Vのそれは「現在から見据えた未来」ということになるだろうか。いずれにしても、スポーツカーにとっては“永遠の正義”とされる軽量コンパクトな点では共通している。そしてこれこそがケータハムの大きな存在理由でもある。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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