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初心者マークと障がい者マークの両方を付けてサーキット初走行!運転の基本操作を学べるドライビングスクール

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

障がいを負い1度は返納した免許を再取得!

HDRSに初参加となるのが、金栗聡さん。11年前に仕事中に機械の下敷きになってしまい腰椎の脊髄損傷を負い、現在もひざ下からの感覚はなく、車いす生活を余儀なくされている。自動車免許は18歳で取得。クルマは乗っていたものの、事故を機に一旦は返納したが取り直しを決意。2025年1月に再取得した。初心者マークの掲示はもちろん、免許証の色も緑だ。クルマの運転は10年以上のブランクがあり、もちろん障がいを負ったためハンドドライブユニットでの走行もまだ超初心者といえるレベルとなっている。

今回HDRSへの参加については次のようにコメントしている。

「知人からも勧められていて、HDRSの存在は知っていました。レースをするつもりもないし、パイロンとか苦手だし……参加するつもりは、最初はなかったんです。でもサーキットをゆっくり走ることもできる。自分のペースでできると聞いたので参加してみました」

金栗さんが持ち込んだのは、日常の移動の足として、そしてたまのドライブにも使用しているスバル「ジャスティ」。安全に気を付けるために、車両にはコーナーポールを装着。ほかにもカメラ類を充実させている。運転についてはミクニ ライフ&オートのAPドライブ手動運転装置を装着し、ステアリングには操作補助のノブもつけています。

金栗さんは、積極的にこの日の全セッションに参加。スクールでは、青木拓磨校長のドライビングを助手席で体験する同乗走行の機会も設けられている。金栗さんは、プロのサーキット走行を確認しつつ、自身の走行と比較しながら、1日しっかりと走り込んでいたのが印象的だった。

「愛車の性能がどのくらいのものなのか、自分がどのくらいのレベルで走ってきたかというのがわかりました。初めての経験でしたし、ここまで走ることに集中したことがなかったですね。今日は天気も良くて、走行していてもすごく気持ちよかった。拓磨さんの横に乗って、自分の運転がうまくなったかのような錯覚もできました。クルマ遊びの奥深さも実感できてこの後も参加をしていきたいと思いました」

と走行後に、金栗さんは語っている。

日常運転とは異なる、サーキットを走るという行為だが、それぞれのレベルでしっかり楽しめるのがレーシングスクールの魅力。気になる方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。ちなみに健常者でも障がい者でも参加できるこのHDRS、次回は6月13日(金)に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催予定となっている。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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