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日産R34「スカイラインGT-R」顔の「ステージア」!? 純正より安く手に入るアフターパーツを使用

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 1998年式の日産ステージア 25RS FOURとオーナーの“ジロー”さん
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:「気取ることなくカジュアルに乗れるところも気に入っている」とオーナーの“ジロー”さんは話す
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:East Japan Stagea Owner's Club(イースト ジャパン ステージア オーナーズクラブ)に所属している“ジロー”さんの愛車
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:アフターパーツで安く手に入るボンネット、バンパー類を装着している
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:ホイールはヨコハマ製AVS MODEL7の19インチをセレクト
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:シートは上級グレードのレザーシートに交換している
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:驚くことに、スカイラインGT-Rのマルチファンクションディスプレイと同じ内容を表示。ゲーム用コントローラーを使って各モード切り替えを行うという発想もユニークだ
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:日産 R34型 スカイラインGT-R用の前置きインタークーラーを装着しているが、エンジンはノーマル
  • 日産 ステージア 25RS FOUR:ボンネットはカーボンケブラー風に仕上げたタイプを選択。チューンドマシンの雰囲気ムンムンだ

スカイラインGT-Rフェイスをまとう実用派ワゴン

日産R34型「スカイラインGT-R」のフロントフェイスをまといながら、家族の足としても活躍するワゴンが存在します。日産「ステージア」をこよなく愛し、自ら理想の1台を作り上げた“ジロー”さん。実用性と走りの楽しさを兼ね備えたカスタムカーについて、話を聞きました。

乗り継いだステージアはほぼ全グレード

1998年式の日産「ステージア 25RS FOUR」をベースに、R34型「スカイラインGT-R」のフロントフェイスを移植する特別仕様を製作した“ジロー”さん。East Japan Stagea Owner’s Club(イースト ジャパン ステージア オーナーズクラブ)に所属し、その代表を務めているのが“ジロー”さんのお兄さんということで、兄弟揃ってのステージアマニアとしても有名だ。

過去に乗り継いだステージアはほぼ全グレードに近く、FR式、4WD式、AT、MT式をグレード別に所有していた。現在はこのR34型スカイラインGT-Rフェイスの初代ステージアのみという。

“ジロー”さんにステージアの魅力を聞くと、使い勝手の良さに尽きるという。本当はスカイラインが好みだったそうだが、家族持ちにとっては2ドアのスポーツカーは不便なクルマでしかない。そこで目を付けたのが、ローレル系とスカイライン系のコンポーネントを合体させてワゴン化させたステージアというわけだ。このクルマは、気取ることなくカジュアルに乗れるところも気に入っているという。

ステージア歴は相当だが、現在のクルマの前は一時期コンパクトカーに乗っていたこともあったとか。しかし、ステージアの広いユーティリティースペースを一度経験してしまうと、コンパクトカーでは狭すぎて使い勝手が悪い。またクルマを運転する楽しみもコレといってなく、ただの足という感覚でしかないと満足できずにいた。

「やっぱりステージアが良い」となり、コンパクトカーを手放してイースト ジャパン ステージア オーナーズクラブのメンバーから今から約1年半前に現在の愛車を譲ってもらったそうだ。

価格が高騰する純正ではなくアフターパーツを駆使して仕上げたGT-Rフェイス

現在所有するステージアは、購入時からすでにR34型スカイラインGT-Rフェイスになっていたという。本当は純正フェイスを狙っていたそうだが、これまで所有したことのないR34型スカイラインGT-Rフェイスもアリかなと考え、購入を決意したと話す。

ステージア乗りにとって、スカイラインGT-R顔へのスワップは難易度的に高くないらしい。レインホースメントはそのまま使えて、変換フェンダーというパーツがアフターパーツで出まわっているので、それを使えば比較的楽に移植準備が可能。そこにR34型スカイライン用バンパー、ボンネット、グリル、ヘッドライトを用意すれば装着可能だが、唯一、ヘッドライトを収めるためにコアサポートを含めた取り付けマウント位置の加工が必要になる。これさえ解決すれば、R34型スカイラインGT-Rフェイスのステージアワゴンが完成するというわけだ。

ただ、最近はこの仕様を作るために必要な純正部品の価格高騰ぶりが最大のネック。とにかくスカイラインGT-Rに関するパーツが高すぎて手が出せないため、このクルマもなるべく純正パーツは使わずに、アフターパーツで安く手に入るボンネット、バンパー類を装着している。サイドステップは平成時代にワゴン・ミニバン系エアロで流行ったタケローズを装着し、ホイールはヨコハマ製AVS MODEL7の19インチをセレクト。

驚くことに、スカイラインGT-Rの純正マルチファンクションディスプレイで表示する内容をモニターに写し出せるようになっている。ゲーム用コントローラーを使って各モード切り替えを行うという発想もユニークだ。

「今後は現状維持ですね。ぶつけてしまうと、純正と同じく社外パーツもどんどん高くなっているので痛い出費になります。安全運転に徹してステージアのある生活を楽しみます」

と“ジロー”さんは話してくれた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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