イモラで激突! テメラリオ vs パニガーレV4
ランボルギーニは、「テメラリオ」とドゥカティ「パニガーレV4」による2台のマシンがサーキットで直接対決する動画を公開しました。アドレナリン全開のスリリングなドラッグレースに登場したマシンについて紹介します。
イタリアを代表するドゥカティとランボルギーニ
ランボルギーニ「テメラリオ」に搭載されるハイブリッド・パワートレインは、完全新設計のツインターボV8エンジンに3基の電動モーターを組み合わせ、最高出力920psを発揮する。このツインターボV8は、サンタアガタ・ボロネーゼにて一から設計・開発されたものであり、量産スーパースポーツカーとして世界で初めて10000rpmを達成したエンジンである。そのパフォーマンスは圧倒的で、0-100km/h加速はわずか2.7秒、最高速度は343km/hに達する。
一方、ドゥカティ「パニガーレV4」は完全に刷新されたシャシー構造に加え、ドゥカティ・ビークル・オブザーバー(DVO)やレースeCBSなどの革新的電子制御システムを搭載。これらの技術は、MotoGP由来の最高出力216psを誇るV4デスモセディチ・ストラダーレエンジン(逆回転クランクシャフト搭載)と組み合わさることで、あらゆるライダーにプロフェッショナルな走行感覚と限界突破の自信を提供する。
イタリアのイモラ・サーキットで、スタンディングスタートから始まるアドレナリン満載の一騎打ちにおいて、テメラリオはローンチコントロールモードの有効性を証明。ステアリング左上ローター中央に配置されたチェッカーフラッグボタンを押すことでローンチコントロールモードが作動し、静止状態から最大性能を余すことなく発揮する。勝者はどちらか? 動画を観てご確認いただきたい。

AMWノミカタ
バイクと車はどちらが速いのか? それは、20年前であったら圧倒的にバイクが優勢であった。2000年当時のスズキ「GSX1300Rハヤブサ」は0-100km/h加速で2.7秒、最高速度を312km/hを誇った。自動車がその差を急激に詰めてきた背景にはテスラに代表されるようなBEVの出現とローンチコントロールのようなトラクションコントロール性能の向上、タイヤ性能の向上などが挙げられるだろう。
とくにモーターの導入は瞬発的に大きなトルクを発生させられることから加速性能に大きく貢献している。テメラリオの0-100km/hの加速性能はわずか2.7秒となり、これはパニガーレV4の2.9秒を上まわるパフォーマンスを達成している。これまでバイクでしか味わえなかった加速感をクルマでも味わえる時代になった。現在、もっとも加速が速いクルマはリマック「ネヴェーラ」で0~96km/h加速が1.85秒といわれている。この加速競争に人間の感性と判断力はついて行けるのであろうか。









































