最高出力はシステム全体で700psを発揮
ドイツのチューニングカーメーカーのブラバスは2025年4月22日、メルセデスAMG「E53 HYBRID 4MATIC+」をベースにした新作を発表しました。ダイナミックでスポーティな同車の魅力をお伝えします。
すでにノーマル以上のAMGのすべてをさらに昇華させる
ドイツのボットロップに本社を置くブラバスは、近年ではクラシックモデルのレストアや、オリジナル・ボートの開発と生産など、幅広い分野にその活動のエリアを広げている。しかし、ビジネスのコアとなっているのは、メルセデス・ベンツを始めとするプロダクションモデル。独自のテクニックとスタイリングにより、さらに強力で魅力的なデザインとする、いわゆるチューニングだ。
ちなみに現在のブラバスは、ドイツ政府からすでに自動車メーカーとしての認証を受けており、それがカスタマーにとって大きな安心材料となっているのも確かなところ。ブラバスの成長は、これからもさらに続いていくだろう。
そのブラバスから今回発表された最新モデルが、メルセデスAMG「E53 HYBRID 4MATIC+」をベースに製作されたモデルだ。このE53 HYBRID 4MATIC+は、3Lの直列6気筒ターボエンジンに、高出力のエレクトリックモーターを組み合わせたPHEV。
メルセデス・AMGはそのシステム全体の出力を585psに設定(レーススタート選択時には612psにパワーアップする)。エクステリアも標準のEクラスとは異なる専用デザインとなり、縦型ストラットを備えたメルセデス・AMG専用のイルミネーション付きラジエータトリムやワイドフロントフェンダーなどで、ハイパフォーマンス車らしい独特なイメージを作り上げていた。
だがブラバスにとっては、それもひとつの通過点に過ぎなかったのだろう。同社ではメルセデスAMGがそうであるようにセダン、ワゴンの両ボディともにE53 HYBRID 4MATIC+ベースのニューモデルに設定する計画だ。独自のカーボン製エアロダイナミクス強化パーツをボディの各部に新採用し、よりダイナミックでスポーティ、かつエレガンスなエクステリアを完成させることに成功した。
ホイールの選択肢は多彩でオールレザー専用インテリアにも注目
前後のホイールは21インチ径の「プラチナム・エディション」が選択され、スポーツスプリングを同時装着すれば、そのオプティカルな魅力はさらに高まるとブラバスは語る。ほかにも「モノブロックZ」など、幅広いバリエーションから好みのホイールを選ぶことができる。
組み合わせられるタイヤはコンチネンタル、もしくはハンコック製だ。さらにブラバスは、新型Eクラスでさらにその魅力を増したインテリアも、スポーティなアクセサリーや豊富なカラーバリエーションの、専用オールレザーインテリアでカスタマイズする。
搭載されるエンジンは、このモデルの大きな見どころ。「ブラバスパワーエクストラB53-700」と呼ばれるアップグレードキットにより、その最高出力はシステム全体で700psを発揮する。システム・トルクもノーマルの750Nmから850Nmに向上している。
搭載されるバッテリー容量の28.6kWhには変化はなく、ドライバーはゼロ・エミッションのEV走行を体験できるほか、そのパフォーマンスをフルに引き出したければ、0→100km/h加速で3.6秒。そしてその加速は電子制御リミッターで280km/hに制限された最高速まで楽しむことができる。メルセデスAMGをさらに超越するジャーマンメーカー、ブラバス。彼らのパフォーマンスと美しさへの挑戦は、これからもまだまだ続くのだろう。




































































































