トヨタ GRスープラの7連勝はスーパーGT歴代最長連勝記録
そして9周目には、WedsSport国本雄資選手の後ろで好機をうかがっていた8号車ARTAの松下信治選手が、ヘアピン状のターン9への飛び込みでうまくGT300を使いながらオーバーテイク。レースリーダーが変わった。
ドライバー交代を含むルーティンストップが可能となるレース距離3分の1(19周)を終えたタイミングで、まず動いたのは38号車KeePer CERUMO GR Supra。続く20周目にはトップのWedsSportもピットインすると、その1周後にピットに入った8号車ARTAが事実上のトップを守り、アンダーカットを阻止した。
最後までピットインをしないで走行を続けていたのはDeloitte TOM’S笹原選手。32周目にピットインしてジュリアーノ・アレジに交代すると、ARTA 8号車の前でコースに復帰し名実ともにレースリーダーとなった。その後ろでは12号車TRS IMPUL with SDG ZがWedsSportを抜き、3番手に浮上した。
Deloitte TOM’Sと8号車ARTAは接近しており、GT300をかき分けながらの緊迫した時間帯が続いたが、アレジは徐々にARTA野尻智紀とのギャップを築いていった。
Deloitte TOM’Sのアレジは独走状態に入ってそのままトップチェッカー。Deloitte TOM’Sにとって今季初勝利となり、2024年から続くトヨタ GRスープラの連勝を「7」に伸ばした。これはスーパーGTの歴代最長連勝記録だ。
2位は8号車ARTA。後方グリッドからペース良く追い上げてきた100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTが3番手でチェッカーを受けたが、38号車KeePer CERUMO GR Supraとのインシデントで10秒ペナルティを受けて6位に降着。12号車IMPULが表彰台に登った。
1度は最後尾まで落ちたau TOM’Sも7位までリカバリー。ポイントリーダーの座をキープし、ノーウエイトで行なわれる第4戦富士スプリントに臨む。








































