クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • 新型ジープ「コンパス」は革命的な空力性能と電動モデルのみで市場を席巻
CAR
share:

新型ジープ「コンパス」は革命的な空力性能と電動モデルのみで市場を席巻

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: Stellantis

  • ジープ・コンパス:ステランティスの電動化戦略の中核拠点でもあるイタリア・メルフィス工場で生産
  • ジープ・コンパス:最低地上高200mm、最大渡河深度470mmを誇る
  • ジープ・コンパス:アプローチアングル20°、デパーチャーアングル26°
  • ジープ・コンパス:台形ホイールアーチを採用
  • ジープ・コンパス:強化バンパーなどで耐久性も向上
  • ジープ・コンパス:エアロ特性の高い19インチホイールを装着
  • ジープ・コンパス:さまざまなアプローチで空力性能をアップさせている
  • ジープ・コンパス:デザインはイタリア・トリノに拠点があるデザイン部門が主導
  • ジープ・コンパス:STLA Mediumのプラットフォームはプジョー3008、シトロエンC5エアクロスと共有
  • ジープ・コンパス:アベンジャーでお馴染みの7スロットルグリルのフロントフェイスは健在

ジープのグローバルモデル新型コンパスはイタリア産

ジープのグローバルモデル「コンパス」がイタリアで生産され、欧州市場に新登場。従来の力強いボクシーデザインを維持しながら、ジープ史上最高の空力性能を実現しました。Cd値は0.29未満とクラス最高レベルで、10%の空力改善を達成しています。高性能車に匹敵する装備を採用し、パワートレインはBEVに加え、ハイブリッド、プラグインハイブリッドも展開の予定です。ジープブランドの電動化戦略の中核を担う革新的モデルとして要注目です。

アンダーボディから見直しスポーツカーレベルの空力デバイスでCd値0.29を実現

ジープ・ブランドのなかでもっともグローバルに展開されている「コンパス」の全面刷新モデルを発表した。最大の特徴は、その空力性能にある。伝統的なジープのボクシーなデザインを守りつつ、Cd値を0.29未満に抑えることに成功。これは従来型から約10%の改善となる。この達成には複数の革新的な空力装備が初採用されている。

まず、車体下部には「フラットアンダーボディ」が採用されており、これにより走行時の空気の流れが整えられ、空力効率と同時にオフロード時の車体保護機能を確保。また、フロントバンパーには「アクティブグリルシャッター(AGS)」がシームレスに統合されて、冷却が不要な状況では自動的に閉じることで空気抵抗を削減。高速走行時には約2%のドラッグ低減が可能となる。

またホイールにも着目している点も見落とせない。空気の流れを最適化するエアロデザインが採用され、力強い外観と空力性能の両立を実現。リアセクションには、通常スポーツカーに見られる技術でもあるトレーリングエッジやクォーターガラスに設けられたエアホルダー、高効率ルーフスポイラー、リアホイールアーチ内のエアカーテンといった先進的な装備が組み合わされており、ジープとしては前例のない空力性能を実現しているのだ。

プラットフォームには、ステランティスの最新アーキテクチャである「STLA Medium」を採用。燃費の向上、電動モデルの航続距離延伸、操縦安定性の向上など多岐にわたる効果をもたらしている。

新たなるSUV像を再定義する新型コンパス

電動化にも重点が置かれており、完全電動モデル(BEV)では最大650kmの航続距離を達成。さらに、ハイブリッドおよびプラグインハイブリッド仕様も展開。いずれも空力性能の向上で効率だけでなく、電動化における走行可能距離の拡大やエネルギー消費の削減にも効果を与え、日常使用と旅行などのドライブにおいても優位性を示してくれる。

この新型コンパスの開発コンセプトは「自由を広げるための技術」だという。空力性能の進化は、単なる技術的到達点ではなく、より少ない充電・給油回数、快適なロングドライブ、環境への配慮といった実際の生活シーンに直結するメリットを提供する。

ジープらしいデザインと走破性を維持しながらも、電動化と空力効率を徹底的に追求した新型コンパスは、これからのSUV像を再定義するモデルとなりそうだ。

AMWノミカタ】

先日、アルファロメオがハイブリッド、BEVモデルの「ジュニア」を発表したが、今回の新型ジープ「コンパス」も同様にハイブリッドとBEVモデルと、ステランティスグループの電動化戦略が拡大していることを印象付ける。

今回、ジープに採用された「STLA Medium」プラットフォームはステランティスグループのなかでプジョーのe-3008e-5008などコンパクト~ミドルクラスのSUVやセダンに採用されている。モデルによっては8798kWh級の大容量バッテリーを搭載することが可能で、より長い巡航距離とスポーツEVや高性能SUVが求める高いパフォーマンスを実現。

コンパスの最大の特徴は「空気抵抗」を削減したことである。BEVモデルにとって空気抵抗によるエネルギーロスは大きく、たとえば時速100−120km/hでは60−70%にも及ぶという。SUVであるコンパスはそのボディ形状からBEVのテスラ・モデル3Cd0.23,ポルシェ・タイカンは0.22というハイパフォーマンススポーツモデルには及ばないものの、一般的なセダンに匹敵する0.29 という数値はユーザーのお財布への優しさを表す数値なのではないだろうか。

すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS