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全車電動化!ルノー新型キャプチャーは見た目とパワートレインを刷新

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)

  • ルノー キャプチャー:アルピーヌのロゴ入りシート表皮、トリコロールのオーナメントやサイドパイピング、シートベルトのブルーのトップステッチなどの“演出”が施されるエスプリアルピーヌ
  • ルノー キャプチャー:運転席には電動シートおよび前席シートヒーターが組み合わされる
  • ルノー キャプチャー:リアシートは6:4分割可倒式
  • ルノー キャプチャー エスプリアルピーヌ フルハイブリッド:リヤシートを倒さない状態でもラゲッジ容量は440Lを実現
  • ルノー キャプチャー:フルハイブリッドは自然吸気の1.6L直4エンジン(69kW/148N・m)+モーター(メイン=36kW/205N・m、サブ=15kW/50N・m)に電子制御ドッグクラッチ・マルチモードATを組み合わせている
  • ルノー キャプチャー :シートベルトにはさり気なくアルピーヌブルーの差し色が入るエスプリアルピーヌ
  • ルノー キャプチャー :ドアシルに装着されたALPINEのロゴ入りキッキングプレートを採用するエスプリアルピーヌ
  • ルノー キャプチャーエスプリアルピーヌ フルハイブリッド:リアハッチには「E-TECH HYBRID」のエンブレムを装着
  • ルノー キャプチャー:リアのエンブレムはセンターにシンプルに配置される
  • ルノー キャプチャー :マイルドハイブリッドは、1.3L直4ターボ(116kW/270N・m)+補助モーター(3.6kW/19.2N・m)に電子制御ドッグクラッチ・マルチモードATを組み合わせている。マイルドハイブリッドには、エスプリアルピーヌのほかにテクノというグレードを設定
  • ルノー キャプチャー エスプリアルピーヌ マイルドハイブリッド:ダッシュボード中央には1.4インチ大型タッチスクリーンを採用
  • ルノー キャプチャー エスプリアルピーヌ マイルドハイブリッド:リヤシートを倒さない状態のラゲッジ容量は536Lを実現
  • ルノー キャプチャー:我が家の乗り心地・NVH評価担当の柴犬シュンも「いいんじゃない」と評価していた
  • ルノー キャプチャー エスプリアルピーヌ マイルドハイブリッド
  • ルノー キャプチャー ハイブリッド:2025年6月にマイナーチェンジを受けてフェイスリフトを敢行
  • ルノー キャプチャー ハイブリッド:どこかプジョーっぽい雰囲気なのは、デザイン責任者がPSA(現ステランティス)からルノーに移籍したジル・ヴィダル氏だったからだ

個性が異なる2タイプのハイブリッドユニットを設定

2025年6月にマイナーチェンジを受けて登場した新型ルノー「キャプチャー」の最大の特徴は、洗練されたフェイスリフトです。しかし見た目の変化だけでなく、パワートレインが全てハイブリッド化されるなど、走りの質も大幅に向上しています。今回はフルハイブリッドとマイルドハイブリッドの両タイプをじっくり試乗し、それぞれの魅力を探りました。

フェイスリフトで大人のクールさを獲得

新型キャプチャーの一番のハイライトはフェイスリフトである。従来型はおなじみのロサンジュ(菱形のルノーのロゴマーク)とそれを左右から囲むコの字型(Cシェイプともいう)のランプを特徴にした、いわば個性主張型だった。が、今回のフェイスリフトでは表情がガラリと一変し、グッとクールな方向に変わった。

さらにエンジンフードも新しく、サイドビューで従来モデルが前に向かってなだらかに下降していくシルエットだったのに対し、前方までより高くフラットになった(運転席からフードの隅まで見渡せるように)。そのことと相まって

「おや、1クラス上のクルマになった!?」

と思わせる佇まいとなっている。

それにしてもフロントまわり以外はスタイルをほぼ踏襲しつつ、新しいマスクがまったく違和感なく溶け込んでいる点は、実車を見て感心したポイントだ。なおリアまわりではコンビネーションランプの輪郭は変わらず、内部の意匠のみ変更された。よく見ると、アンダープロテクターから見えていた排気管が新型では出口が下向きとなり、しゃがんで覗き込まない限り通常の立ち位置からの目線では見えなくなっている。

プジョーのニオイが漂うのはデザイン責任者の経歴

そういえば今回の“新しいルノー顔”は日本では今回のキャプチャーが初採用だが、本国では共通のデザインテーマの車種がすでに存在する(SYMBIOZ、EVのSENIC E-TECH ELECTRICなど)。これらのデザイン責任者だったのがジル・ヴィダル氏で、じつは2020年に直前のPSAからルノーに移籍した経歴を持つ。なので今回のマイナーチェンジ版キャプチャーの顔の“作風”が、どことなく近年のプジョーのニオイを感じさせるのもそのためだ。ただし、7月の情報で同氏が5年間籍を置いたルノーを離れ、ステランティスに移籍(復帰!?)することが発表されている。

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