地元のカフェなどのロゴをジェミニのボディに貼って宣伝
経験豊富なクルーだけにラリーを楽しむ工夫は事欠きません。ジェミニの白いボディには「結城つむぎセンター」と「蔵カフェ」のロゴパネルが貼られているのですが、さながら「紺屋の白袴」を彷彿とさせるかのように、でしゃばることなく鎮座しています。
走る広告塔として注目を集めてきたモータースポーツの競技車ですが、ラリーは地元に密着し、地域活性化に貢献していると言えるモータースポーツです。そこで、「こちらのセンターとかカフェというのは?」と尋ねると、奥さんが茨城の観光スポット「結城つむぎセンター」に関わっているとのことでした。
今回のシリーズ第2戦・光圀ラリーは茨城県中東部が主戦場でしたが、結城市は茨城県の中西部に位置し、日本を代表する着物の生地である高級紬織物「結城紬」の産地として有名です。
「どちらも国道50号沿いにありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。おいしい時間を、古き良き空間の蔵カフェで味わえますよ」
と、さりげないスポンサー活動も楽しんでいました。
運転免許さえあればノーマルでも参加できるデイラリー
伊藤さんが参戦するレジェンドクラスは、ある年度以前の生産車両のみ参加が許されますが、関東シリーズのデイラリーにはさまざまなクラスがあり、普段使いのクルマさえあれば、ラリーコンピューターなどなくても参加できるクラスもあります。老若男女、ラリービギナーにとっても手軽に参加でき、モータースポーツ・ラリーの変わらない根源的な楽しさ、ドライバーとコドライバーとのコミュニケーションを通してクルマを操り、タイムを競い合うスポーツの醍醐味を味わえるのです。
ラリー競技には、最高峰の世界選手権であるWRCのように、スペシャルステージでスピードを競う熾烈な競技形態のラリーもあります。こちらの参戦には、クラッシュ時でも安全性を保持できる規定を満たした競技車両やヘルメット、レーシングスーツなどや、JAFが発行する競技ライセンスが必要です。しかし、デイラリーは運転免許証さえあれば参加できて、参加料も数万円程度。参加後にJAFの競技ライセンスを申請し取得することもできます。
身近にモータースポーツを楽しめるデイラリー。もしラリーに興味を持ったなら、まずは愛車を使って始めてみるという手もあります。そこから先はどこに向かうのか、可能性は無限大です(JAF競技ライセンスを取得して本格的にモータースポーツを始められる)。2025年デイラリーシリーズは10月までまだ数戦あり、参加可能です。気になる方はオフィシャルサイトをチェックしてみてください。






































