クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 生産台数わずか50台と希少なシアタ「アミカ49」でヒストリックカーラリーに夫婦で挑む
CLASSIC
share:

生産台数わずか50台と希少なシアタ「アミカ49」でヒストリックカーラリーに夫婦で挑む

投稿日:

TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)/沼田亨(NUMATA Toru)

  • シアタ アミカ:インパネには必要最小限のメーター、スイッチだけが備わる
  • シアタ アミカ:センタートンネルで座面はセパレートされているが、背面はベンチシートのように運転席と助手席がつながっているのが特徴的だ
  • シアタ アミカ:北島さんが購入したときはフロアシフト仕様に改造されていたが、オリジナルどおりのコラムシフトに戻したそうだ。操作性も良い
  • 第34回コッパディ小海にエントリーした、北島泰明さん、野村比呂美さんご夫妻と愛車の1949年製シアタ アミカ
  • 第34回コッパディ小海にエントリーした、北島泰明さん、野村比呂美さんご夫妻と愛車の1949年製シアタ アミカ
  • シアタ アミカ:ヘッドカバーにあるSIATAのロゴも誇らしげだ。ダウンドラフトのキャブレターの上にある傘のようなものはエアクリーナーボックス
  • シアタ アミカ:エンブレムのデザインも美しい
  • シアタ アミカ:135幅15インチというタイヤサイズ。純正のホイールキャップが備わった足元
  • シアタ アミカ:ドアハンドルも美しくデザインされている
  • シアタ アミカ:フィッシュテールのようなデザインが施されたシアタ・アミカのマフラー出口
  • シアタ アミカ:過去にはF1日本グランプリでのドライバーを乗せたパレードでも活躍したアミカ。アントニオ・ピッツォニア、フェルナンド・アロンソのサインがあった
  • シアタ アミカ:「ガトーキングダム小海」をスタートする北島泰明さん、野村比呂美さんご夫妻の1949年製シアタ アミカ
  • シアタ アミカ:東御市にある最初のPC会場に到着した、北島泰明さん、野村比呂美さんご夫妻
  • シアタ アミカ:2日目の競技はスペシャルステージとして、「ガトーキングダム小海」の敷地内でのヒルクライム。小排気量ながら小気味良く走る1949年製シアタ・アミカ
  • シアタ アミカ:初日最後のPC会場である明神池では、満開の桜が歓迎してくれた
  • 第34回コッパディ小海にエントリーした、北島泰明さん、野村比呂美さんご夫妻と愛車の1949年製シアタ アミカ
  • 第34回コッパディ小海にエントリーした、北島泰明さん、野村比呂美さんご夫妻と愛車の1949年製シアタ アミカ

クラシックラリー参戦28回目のベテラン夫婦と20年

横浜市から参加した北島泰明さん・野村比呂美さんご夫妻の愛車は、1949年製のシアタ「アミカ49」。わずか50台しか生産されなかった大変希少なモデルで、20年以上所有して走り続けてきた相棒です。トラブルを乗り越えながらも、夫婦でラリー参戦を楽しんでいます。

友人の紹介で運転させてもらった1949年製シアタ「アミカ」が愛車に

2025年で34回目の開催となる「コッパディ小海」。ヒストリックカーラリーとして、日本でもっとも長く続く老舗イベントの代表格と言っても過言ではないだろう。横浜市から参加した北島泰明さんと比呂美さんは、第7回大会から毎年出場している古参エントラントでありながら、この手のイベントでは比較的若い世代だ。

そんな彼らの愛車は1949年製のシアタ「アミカ」。シアタ? アミカ?? かなりのクルマ好きでも、その社名や車名に戸惑うのではないかと思われるほど、レアなクルマだ。

主にフィアットをベースにモディファイを行う会社として1926年に創設されたシアタ。第二次世界大戦後は、シアタブランドでスポーツカーを生産し、その最初のクルマがこのアミカである。

ふたりが乗るアミカは「アミカ49」と呼ばれる、1948年から1949年の1年間にわずか50台のみが生産された希少なモデル。ボーモント伯爵が手がけた2シーターオープンのボディデザインは、ベルトーネによって製造された。フィアット「トッポリーノ」のエンジンをベースに、シアタ製のシリンダーヘッドや排気マニホールドにより635ccで22psを発揮。軽量ボディと相まって、最高速度は100km/hを達成する。

「乗り始めて20年が経ちます。当時乗っていたのがフィアット500B ザガート・パノラミカだったのですが、友人の紹介で『バルケッタミーティング』というイベントにこのアミカで参加してほしいと言われ、初めてステアリングを握らせてもらいました。すぐに虜になりましたね」

パノラミカと同じフィアット500トッポリーノがベースだが、まったく違う楽しさを持つアミカの魅力に惹かれ、数年後に譲ってもらうことになったそうだ。

「自分がオーナーになったときはフロアシフトでしたが、コラムシフトがオリジナルで、クルマにはリンケージが残っていたんです。以前からお世話になっているメカニックさんにお願いしてコラムに戻してもらいましたが、案外使いやすく、このクルマに似合っているので気に入っています」

それからは、パノラミカと交互にイベントを楽しむようになったという。

12
すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS