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国産HVの脅威となるか⁉︎日本初導入のBYD製ハイブリッドSUV「SEALION 6」登場

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: BYD

  • BYD SEALION 6:海洋美学の象徴であるシャープなLEDヘッドライトを採用したフロントフェイスは、波や雫を連想させる
  • BYD SEALION 6:サイドのプレスラインから続くように見えるLED貫通式テールライトを採用したリアビュー
  • BYD SEALION 6:ワイドトレッド、ロングホイールベースのダイナミックで審美的デザイン海洋シリーズのOcean X Faceデザインを継承
  • BYD SEALION 6:ブラック塗装の19インチホイールを履く。足もとからSUVらしい力強さを訴求する
  • BYD SEALION 6:大容量、高出力を誇るBYDブレードバッテリーはBEV用バッテリーに比べて2〜3倍の放電能力の高さを持つ
  • BYD SEALION 6:シックなブラウン基調のインテリア。12.3インチのデジタルメーターと15.6インチマルチメディアタッチディスプレイを標準装備
  • BYD SEALION 6:直感的な操作を重視し、物理ボタンを最大限に生かしたデザイン
  • BYD SEALION 6:人間工学に基づいたヘッドレスト一体型スポーツシート。シートヒーターを標準装備
  • BYD SEALION 6:中央の足もとがフラット設計でゆったり着座が可能な後席は5段階調整可能なリクライニング機能も搭載
  • BYD SEALION 6:解放感をもたらす電動シェード付きパノラマサンルーフを標準装備
  • BYD SEALION 6:ステアリング前のメーターは12.3インチの大型パネルを採用。15.6インチ大画面モニターはスマホのようなスムーズ操作が可能
  • BYD SEALION 6:SEALION6専用チューニングを施した音質にこだわりの高いインフィニティスピーカーを採用
  • BYD SEALION 6:3つのミリ波レーダーと1つの高解像度カメラの3R1V ADASを全車標準装備
  • BYD SEALION 6:世界最高水準の熱効率エンジンとBYD技術のモーターを最適制御し、約100kmのEV走行を実現
  • BYD SEALION 6:EVの未来をリードし、従来のハイブリッドモデルの概念を根底から覆すスーパーハイブリッド

優れた燃費性能のスーパーハイブリッドシステムとは

BYD Auto Japanは、国内導入5車種目としてスーパーハイブリッドSUVBYD SEALION 6(シーライオン6)」を発表しました。前輪駆動の「BYD SEALION 6(シーライオン シックス)」と、四輪駆動の「BYD SEALION 6 AWD」の2グレード構成になります。発売に先駆けて開催されたジャパンモビリティショー2025の先行予約では、約300台の受注を集めたことから、日本市場における同モデルへの関心の高さがうかがえます。

最大航続距離1200km、満充電EV走行100kmの脅威的数値

BYD SEALION 6(シーライオン6)最大の特徴は、日本初導入となるBYD独自のスーパーハイブリッドシステムDM-i(デュアル・モード・インテリジェンス)の採用だ。DM-iは「電気主体のハイブリッド」で、世界最高水準の熱効率を持つ1.5L高効率エンジンとDM-i専用ブレードバッテリー、高効率EHSで構成。走行の大半をモーターが担うことでEVのような静粛性と滑らかな走りを実現し、必要に応じてエンジンを効率的に使用することで優れた燃費性能を両立する。

FWDモデルの航続距離は最大1200kmに達し、日常使いでは満充電時にEV走行100kmの性能を持つため、日々の移動のほぼすべてが電動走行で完結する。またAWDモデルは0–100km/h加速5.9秒(豪州参考値)の高いパフォーマンスを発揮し、スポーツSUVとしての存在感を示す。「EVの静粛性とスムースさ」、そして「航続距離の不安をエンジンが補完する」というPHEVの魅力を最大化したモデルといえる。

人と環境に優しい海をイメージした内外装デザイン

デザイン面では、海洋シリーズの世界観をSUVに落とし込んだOcean X Faceを採用。19インチのブラックアルミホイールや、一文字に伸びるリアライトが先進性を演出。ボディカラーはコスモスブラック、ストーングレー、ハーバーグレー、アークティックホワイトを設定し、シンプルながら上質感の高い外観を構築している。

インテリアはブラックを基調にブラウンのアクセントを効かせ、アンビエントライトを配した落ち着きのある空間を形成。海をイメージしたフォルムのスポーツシートは前席にヒーターとベンチレーションを備え、長距離でも快適な姿勢を保ちやすい設計。ホイールベースは2765mmで後席にもゆとりある空間を確保し、ラゲッジは425L、後席を倒すことで1440Lまで拡張が可能。大きな開口部とフラットな床により高い積載性を発揮する。

利便性では、中央に15.6インチの高精細大型ディスプレイと最新インフォテインメントを搭載し、Apple CarPlay®Android Auto™に対応。前席には2台同時充電可能なワイヤレスチャージャー、前後のUSB端子、全席対応のボイスコントロールなど、日常使用に適した装備を備えている。さらに最大6kWの普通充電と18kW急速充電、車外への給電(V2L)、家庭への給電(V2H)にも対応し、アウトドアや災害時の電源としても活用可能だ。車両価格はFWD398.2万円、AWD448.8万円だ。

AMWノミカタ】

BYDはBEVのメーカーという印象が強いが、じつは20年以上にわたりハイブリッド技術の研究開発を続け、2008年には初代DM(デュアルモード)を搭載した世界初の量産型プラグインハイブリッド車「F3DM」を発表している。

「モーター(EV)が主役で、エンジンはもっとも得意な場面でだけ賢くサポートする」という設計思想から生まれたこの「スーパーハイブリッド」には4つの利点がある。まずは自宅充電を活用すればガソリンよりも高い経済性を実現できる、EVならではの加速感と静粛性、いざとなればガソリンで走れる安心感、そしてV2L機能でクルマを蓄電器として使用できることだ。

さらに巡航距離1200kmという驚くべき数字、そして400万円を切る価格設定、3つのレーダーセンサー と1基のカメラを搭載した最新の「3R1V ADAS」システムの採用など、コストパフォーマンスの良さが際立つ。BEVではないハイブリッドモデルのSEALION 6が日本でのBYDの屋台骨となる可能性を感じる。

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