追突事故の大破から別のボディで復活へ!エンジンを移植
その愛車について
「じつはこのN IIIは1.5台目なんですよ」
なんとも不思議な言い方の川村さんに、その理由を聞いてみた。
「最初のN IIIは乗り始めて3年経つか経たないかの時に追突されて大破してしまったんです。もう直せないと諦めていた時に、偶然に年式とグレードが同じクルマが見つかったんです。そのボディに最初のエンジンを移植したクルマなんですよ」
追突された事故にもかかわらずフロントまで歪み、モノコックにまで及んだ事故で、身体が無事で何よりだが、めげずにNIIIを復活させた川村さんは、それまでと変わらず、通勤はもちろん、地元草木ダムでのクラブミーティングには毎月参加するなどN IIIを楽しみ続けている。
サフェーサーがいつしか普通のボディカラーに
その後、傷んできたボディの修復を考えていたところ、ちょうどコロナが猛威を振るい始めた。
「会社への通勤が減ったこともあり、乗り続けながらボディの修復作業を始めました」
また、前後して同時期にオイルの消費も激しくなり、エンジンを開けるとピストンリングが割れていることが発覚した。フランス向けのピストンキットを手に入れて、この部分もオーバーホールを施した。
「パテを盛ってペーパーをかけて、なんとかサフェーサーまでたどり着いたのですが、しばらくすると通常通りの勤務体系に戻ってしまい、本塗りができないまま3年経ちました。それでも近所のおばさんに『大人っぽい色にしたのね』なんて言われたり、このままでも悪くないのかなんて思っています(笑)」
N IIIは、川村さんに自分でクルマをいじる楽しみを教えてくれた存在である。







































