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3万5000円で買ったホンダ「N360」に乗り続けて42年! いまや2台体制でファーストカーとして使ってます

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 「今後、北海道を舞台としたイベントに参加したい。クルマは人生そのもの」と話してくれた伊藤さん
  • ホンダ Nシリーズの原点であるN360が登場したのは、クルマがまだ憧れの存在だった1967年のこと
  • 追突防止を狙いとして、テールランプを視認性が高い輸出用の2色タイプに変更している
  • いまも昔も自家用車として使っていることもあり、ルーフキャリアを装備している
  • 控えめながら、お気に入りのステッカーも貼っている。取材時の総走行距離は6万1052km
  • サスペンションやマフラーは純正。ガソリンは燃費がよさそうなのでハイオクを入れているそうだ
  • ツインキャブ仕様の36psエンジンを積んだ、T、TS、TM、TGのT(ツーリング)シリーズは、1968年9月に追加設定された
  • インテリアは内張りをカスタム用に変更している。その理由はフロントアームレスト(肘掛け)があるから
  • 友人から3万5000円で買ったという1969年式のホンダ N360 N II TS

ホンダNシリーズの元祖、N360をこよなく愛するオーナー

埼玉県戸田市の道満グリーンパークで2023年11月23日に開催された「トダクラシックカー同窓会」はこれで2回目。初めて出会ったオーナー同士でも気軽に交流できる雰囲気で、マニアックなモデルで参加する人も多いのが特徴です。今回は、ホンダの軽自動車「N」シリーズの原点といえる「N360」のオーナーに話を聞いてみました。

友人から3万5000円で買った1969年式は40年以上の相棒

いまでこそホンダのNといえば「N-ONE」をはじめとするNシリーズといった印象だが、往時は1967年にデビューしたN360が「Nっころ」の愛称で多くの人々から親しまれていた。

トダクラシックカー同窓会でお話を伺った伊藤富治さん(66歳)は、まさにNっころ時代のことを知っている自動車趣味人で、イベント当日に乗ってきた1969年式のホンダ N360 N II TSを1981年から愛用。もう1台、N360 N I(1967年式の初期型)も所有しているそうだ。

「当時、セカンドカーを持つことが流行だったこともあり、友人からN360 N IIを3万5000円で買いました。ツインキャブ仕様の最高出力36psエンジンを搭載しているツーリングシリーズにはT、TS、TM、TGというグレードがありましたが、私のはTSです」

ホンダが1968年9月24日に出したニュースリリースを確認してみたら、N360 Tは「高速ツーリング時代の軽乗用車」、TSは「スポーティな装備の高速ツーリング車」、TMは「豪華な装備の高速ツーリング車」、TGは「超豪華な装備の高速ツーリング車」と記されていた。ハイウェイ時代の高速ツーリングカーとして登場したので、最高速度120km/hを実現。そのような高性能車でありながら28km/Lという優れた燃費を誇っている、ともうたわれていた。

さまざまな国産スポーツを乗り継いだ末、N360の2台体制に

「今回のようにクラシックカーがたくさん集まるイベントに参加する際にも乗っていますが、N360のN IとN IIしか所有していないので、Nっころを自家用車として使っています。このN360 N IIは1982年にボディをオールペイントしたときに外装のゴム類を交換しましたが、現在もそのまま使用しています」

かつて、20型「カローラ」、「チェリー」、「パルサー」、「シビック」、TE61型「スプリンタートレノ」、EP61型「スターレット」などにも乗っていたという伊藤さんが、いまやN360の2台のみを所有する体制で日々乗っているという事実は、Nっころがよっぽど魅力的だという証だろう。

これからクラシックカーを買おうと思っているクルマ好きは、自動車趣味のエントリーモデルとしてはもちろん、アガリの1台にもなるN360を愛車候補に入れてみてはいかがだろうか。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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