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新参クラシックカーイベントに地元有名旧車クラブの会長がひとりのユーザーとして参加

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循(NAGAO Jun)

  • 鮮やかなグリーンにワイヤースポークというこちらの個体、もしかしたら見覚えのある方も少なくないのではないだろうか。じつはこのカニ目のオーナーは、糸魚川クラシックカークラブの会長を務める歌川和明さん
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:左ハンドル仕様となっている
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:シートカバーとして「クラシックカーレビュー日本海」のシャツを被せている
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:ITOIGAWA CLASSIC CAR CLUBの30周年記念ステッカー(右)とBRITISH RACING & SPORTS CAR CLUB(左)のステッカーが貼られている
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:ダッシュボードに誇らしげに書かれているのは、F1ドライバーのエステバン・オコン選手とセルゲイ・シロトキン選手の直筆サイン
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:クルマを手に入れた時点では、バンパーレスのスチールホイールという姿だったそうだが、その後バンパーを装着し、ワイヤーホイールへと変更した
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:「ちょっとミーハーかとも思ったのですが、昔からクラシックカーにワイヤーホイールという組み合わせに憧れがありまして……」
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:BMC製の948cc水冷直列4気筒OHV「Aタイプ」エンジンを搭載
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:歌川会長は糸魚川市内で明治時代から続く老舗の菓子工房を経営している
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:エンブレムはシンプルなものが装着されている
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:フロントグリルには、ITOIGAWA CLASSIC CAR CLUBのバッヂを装着
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:BMC製の948cc水冷直列4気筒OHV「Aタイプ」エンジンを搭載
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:歌川会長は市内で明治時代から続く老舗の菓子工房を経営している。「このカニ目は、普段はお店にディスプレイしてあります」
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:クルマを手に入れた時点では、バンパーレスのスチールホイールという姿だったそうだ
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I:「糸魚川クラシックカークラブのメンバーがこのカニ目を手放すというので、それを譲ってもらったんです。今から12年ほど前のことです」
  • オースチン ヒーレー スプライトMk.I

クラブ員から譲ってもらったカニ目との付き合いは12年目

2024年4月に第1回がスタートしたフレッシュなヒストリックカー・イベントが、新潟市妙高高原の赤倉温泉大駐車場で開催された「スワップ&ミート・イン妙高」です。エントラントは単に車両を展示するだけではなく、パーツやグッズの販売・交換会やオークションなど、主催者が用意した多彩なコンテンツにも参加でききます。もともと戦前からの長い歴史を持つリゾート地で開催されるだけに、欧米のヒストリックカー・ウィークよろしく、家族や大切な人とともにゆったり過ごせる「滞在型イベント」を目指しているようです。

50台の参加車で目を惹く1959年式オースチン ヒーレー  スプライト

2024年秋の第2回に続き、2025年9月27日(土)〜28日(日)に開催された第3回スワップ&ミート・イン妙高。エントラントの台数は50台ほどと比較的少なめながら、貴重な戦前車から懐かしくも身近な国産セダンまで、そのラインナップはじつにバラエティに富んでいた。

今回も地元新潟県や隣接する長野県はもとより、関東や中部・東海エリアからも熱心なエントラントが集まった。そんな会場に集うクルマたちのなかでも、ひときわ小さく、そして剽軽な表情で佇んでいたのは1959年式オースチン ヒーレー「スプライトMk.1」だ。その特徴的なルックスから英語圏では「FROG EYE」、日本では古くから「カニ目」の愛称で親しまれてきたライトウェイト・スポーツカーの傑作である。

鮮やかなグリーンにワイヤースポークというこちらの個体、もしかしたら見覚えのある方も少なくないのではないだろうか。じつはこのカニ目のオーナーは、糸魚川クラシックカークラブの会長を務める歌川和明さんである。

糸魚川クラシックカークラブといえば1992年に創立された歴史あるクラブで、同クラブのメンバーが核となって運営される老舗イベント「クラシックカーレビュー日本海」は、2025年で34回目を迎えている。同じ新潟県なかで新たに始まった旧車のイベントに、同郷のよしみ、そしてヒストリックカーを趣味とするもの同士として参加したのが、歌川会長とその愛車であったというわけだ。

カニ目と出会い自分好みにモディファイしていった

「いつもはイベントを主催する側なので、取材されることは今までほとんどなかったんですよ。カニ目に乗る前はクラシック・ミニに乗っていました。あるとき、糸魚川クラシックカークラブのメンバーがこのカニ目を手放すというので、それを譲ってもらったんです。今から12年ほど前のことです」

クルマを手に入れた時点では、バンパーレスのスチールホイールという姿だったそうだが、その後バンパーを装着し、ホイールもワイヤーホイールへと変更した。

「ちょっとミーハーかとも思ったのですが、昔からクラシックカーにワイヤーホイールという組み合わせに憧れがありまして……」

鈴鹿サーキットで同乗したF1パイロットがダッシュボードにサイン

室内に目を転じると、ダッシュボードになにやらサインが書かれているのが見える。じつはこれ、ただの落書きではない。

「これは鈴鹿サーキットでF1が開催されたとき、F1パイロットを助手席に乗せてパレードした記念に書いてもらった思い出のサインなんです」

歌川会長とカニ目は2016年と2018年の2回、鈴鹿でのF1パイロット同乗パレードランに参加している。ダッシュボードに誇らしげに書かれているのは、2016年がエステバン・オコン選手、2018年がセルゲイ・シロトキン選手の直筆サインだ。

万一パレード走行中にクルマが止まったらどうしようと、緊張しながらのドライブだったそうだが、じつに貴重な体験とその証左である。ちなみに「糸魚川クラシックカークラブ」はその名の通り新潟県糸魚川市を中心に活動しており、歌川会長は市内で明治時代から続く老舗の菓子工房を経営している。

「このカニ目は、普段はお店にディスプレイしてあります」

とのことなので、タイミングが合えばF1パイロットのサイン入りヒーレー・スプライトを店内で見ることができるかもしれない。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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