日本海の荒海を越えてやって来た境港市の守り神
全国各地にはさまざまなご当地ヒーローが存在しています。今回ご紹介するヒーローは、1992年にイワシの水揚げ量で日本一となった、鳥取県境港市で活躍する“イワシマン”です。鳥取県の西部に位置し、漫画家水木しげるの出身地としても有名な境港市。日本海側の重要港湾として栄えてきた歴史ある街を支える、“イワシマン”の愛車をご紹介しましょう。
マシンを活用するようになったのはコロナ禍がきっかけだった
イワシマンが生まれたきっかけは、イワシの水揚げ量5年連続日本一で名を挙げた境港市に、再び脚光を集めるためだった。その活動歴は34年以上! 非公認であるが、鳥取県知事や境港市長などとのコラボレーションも実現しており、子供向けアトラクションショーやYouTubeに出演しながら、境港市のPRのため精力的に活動していた。
ところがコロナ禍の影響で、その活動は制限された。これでは愛する境港市に貢献できないことを危惧したイワシマンが、コロナ禍でもPRをするための秘策として目を付けたのが、クルマイベントだったのだ。
来場者と直接触れ合わなくても、愛車を見てもらうだけで境港市のアピールができればいい。そのための専用マシンを製作しよう! それが、この愛車の誕生した理由だ。
カスタムパーツが少ないからヒーロー自らがD.I.Yで製作
選んだ愛車は、トヨタ「セラ」。スーパーカーのように上部に跳ね上がる、通称“ポップアップドア”と、屋根すべてがガラスルーフとなる“グラストップ”を採用し、1990年に発売開始された車両だ。1996年までの6年間で、1万6000台弱しか生産されていない。希少車というのも、活動をPRするための素材としてピッタリだった。
このビジュアルは、目立ちたいイワシマンにとっては最高の素材。中古車市場における個体数が少ないだけではなく、カスタムに関するパーツが少ないのは百も承知だ。
「世界で1台のマシンを作るためには、無い物は自分で作るのです!」
という意気込みで、愛車のカスタムに取り掛かったのだった。
4代目スターレットとの共用パーツで維持している
地元の名産であるイワシをイメージしたブルーとシルバーのボディカラーは、スプレー塗料で塗装。そこに自分のイメージを形にしてステッカーでグラフィックを施工した。リアウイングはマツダ「RX-8」用を加工流用するなど、根っからのD.I.Y.精神を炸裂させながら、ご覧のとおりのスタイルを完成させた。
なお「セラ」のシャシーは、4代目「スターレット(EP82型)」がベースとなっている。そのため、カスタムや修理に関して「セラ」用が見つからなければ、「スターレット」用を探すという方法で愛車を仕上げ、維持しているそうだ。世を忍ぶ仮の姿である時は、イワシマンも純粋なクルマ好き。18歳の頃からさまざまなクルマを乗り継いで、D.I.Y精神で楽しんできたからこそ、このセラの完成に繋がったのだろう。
なお、その活動はX(@usakichi1555555)、TikTok(@iwashiman.184)にて確認ができる。愛する地元のために日夜活動する、三地直送イワシマンとその愛車の活躍は、そちらをチェックしてほしい。




















































