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世界にわずか2台のフォードRS200が約7700万円!伝説のラリーカーとしても“特別すぎた”その正体とは

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: iconicauctioneers

世界で2台!赤いボディのRS200Sのオークション評価はいかに…?

今回オークションに出品されたフォードRS200(シャーシNo.#138)は、特別中の特別な1台だ。わずか20台が製作された「S」仕様のなかの1台であるだけでなく、当初からロッソレッドで塗装された2台のうちの1台だからである。

オプションリストは驚くほど長く、この「公道用ラリーカー」が日常の足として実用可能であることを誇示している。キャビンはスタンダード版よりも遥かに豪華で、防音材の強化やハーフレザー張りのレカロ社製シート、パワー・ウインドウ&ミラー、高品質カーペット、フォード純正ステレオ、リモート式集中ドアロックなどを完備している。また、新車時よりエアコンを装備していたが、現在は取り外されており(ユニットは車両に付属)、フォードのオーソリティであるボブ・ハウ氏による正統性を証明する書簡なども保管されている。

この個体の初代オーナーはボアハムのフォード・モータースポーツを訪れ、ガレージに残っていた数台の候補から自身のための1台を選択する機会を得た。そこで、赤いボディの希少性と「S」の魅力が、ほかのRS200たちを圧倒したのである。唯一の問題は、最後に残っていた赤いRS200が左ハンドル仕様であったことだが、フォード・モータースポーツ社は迅速に対応し、引き渡し前に右ハンドルへと改造を施した。

1990年10月18日に初登録されて以来、この個体は深く愛され、2万マイル(約3万2000km)をわずかに下まわる走行距離を刻んでいる。この種のレアアイテムはコレクションに収められ「飾り物」になりがちだが、RS200は驚くほど運転が楽しいクルマであるだけに、実際に使用され続けてきたことは喜ばしい。

アイコニック・オークショネア社は、この個体を「二度とない機会」として、28万ポンド~34万ポンド(邦貨換算約5656万円〜6868万円)というエスティメート(推定落札価格)を設定していた。そしてバーミンガムでの競売の結果、落札価格はエスティメート上限を上まわる38万2500ポンドを記録。日本円に換算すると約7726万円という、ロードバージョンのフォードRS200としては過去最高級のハンマープライスとなった。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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