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最新フルコン制御で「普通に乗れる」フルチューン!伊藤笑会が放つ「2026スペック」のマツダ「RX-7」

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • マツダ RX-7:エンジン本体とタービンは耐久性を考えて純正のまま。熱問題を解消するべく、インタークーラーとラジエターの配置変更によるVマウント化を施した
  • マツダ RX-7:、リアルを楽しむオーナーとともにネオクラシック・チューンドな1台を完成させた
  • マツダ RX-7:FD3S用の流用パーツが多いのも特徴だ。効率を考えてサージタンク、スロットルボディ、オルタネーター、ラジエター電動ファンを交換している
  • マツダ RX-7:さりげないワイドフェンダーはパンスピード製を採用している
  • マツダ RX-7:令和仕様として進化させたエンジンは、オリジナル13Bのまま耐久性を重視
  • マツダ RX-7:固定ライト用のRE雨宮製バンパーを、あえてリトラクタブル用にリメイクした点に注目したい
  • マツダ RX-7:、リアルを楽しむオーナーとともにネオクラシック・チューンドな1台を完成させた
  • マツダ RX-7:外装パーツは、サイドステップ、ディフューザー、GTウイングにRE雨宮製を採用。レーシーなスリットが特徴のボンネットはタモンデザイン製、純正形状に近いフォルムでありながらも、しっかりとワイド感を主張するフェンダーはパンスピード製を纏わせた
  • マツダ RX-7:フロントバンパーはリップ部も延長させ、角+丸ダクト、細長いウインカーをバランスよく組み合わせた配置も美しい

走り屋世代の記憶に刺さる二代目RX-7

東京オートサロンの会場で、かつての走り屋たちの視線を釘付けにした1台がありました。ロータリー専門店として名高い伊藤笑会(千葉県印旛郡酒々井町)が製作した、マツダFC3S型「RX-7」です。昭和、平成、令和と時代が移り変わるなか、現代の技術を惜しみなく投入し、「2026スペック」へとアップデートされたその詳細をご紹介します。かつての憧れを、現代の快適さで楽しむための「最適解」がここにありました。

昭和のカリスマを令和の技術でアップデート!街乗りからサーキットまで旧くて新しいFC

湾岸、ゼロヨン、最高速、ドリフト。あの頃に走り屋を経験したオーナーたちにとって、ロータリーエンジン搭載のFC3S型(以下:FC)RX-7は、あらゆる仕様をこなせるベース車として特別な1台であった。

あれから40年、ロータリー専門店として有名な伊藤笑会は、再びFCに注目した。現在、FD3Sベースも含めて10号機以上も存在しているショップオリジナルマシンのなかで、過去に製作した6号機をベースに「2026スペック」としてアップグレード。もっと輝きを放ち、魅力あふれるマシンにするべく、リアルを楽しむオーナーとともにネオクラシック・チューンドな1台を完成させたのだ。

令和にふさわしい仕様として伊藤笑会が掲げたテーマは、「街乗りからミニサーキットまでオールマイティに走りを楽しめる仕様」である。

リトラクタブルに拘った唯一無二のエクステリア

カッコ良くなければチューンドカーとは言えない。令和の高みを目指したFCの魅力を際立たせるべく、エクステリアには本来、固定ライト用のRE雨宮製フロントバンパーをベースに、リトラクタブルライトを残しつつブラックスモークカバーを新たに作ってフルリメイク。そこにパッシングレンズの機能を加えているのもポイントだ。また、このフロントバンパーはリップ部も延長させ、角+丸ダクト、細長いウインカーをバランスよく組み合わせた配置も美しい。

その他の外装パーツは、サイドステップ、ディフューザー、GTウイングにRE雨宮製を採用。レーシーなスリットが特徴のボンネットはタモンデザイン製、純正形状に近いフォルムでありながらも、しっかりとワイド感を主張するフェンダーはパンスピード製を纏わせた。FC型らしさを崩すことなく、チューニングカーならではの雰囲気を引き出している。

FDパーツを流用し熱対策と効率化を極めた!サバンナRX-7の最適解にたどり着く

令和仕様として進化させたエンジンは、オリジナル13Bのまま耐久性を重視。エンジン本体もタービンも純正のまま、ロータリーエンジンの弱点である熱対策を徹底した。FC型の巨大なカップリングファンを廃し、FD用のラジエター電動ファンを流用。トラスト製ベースの加工インタークーラーとの組み合わせで、FDでは定番のVマウント冷却システムをFC用として完成させた。

効率化の面でも、ベルトによるエンジン負荷の低減とパイピングの最適化を考え、パワステの電動化とエアポンプレス仕様になっている点も注目ポイントだ。さらに、流用パーツ面ではサージタンクやスロットルボディ、オルタネーターもFD用に置き換わっている。

電装系はLINKでフルコントロールし、エンジンの始動性、アイドリングの安定感、トルクとレスポンスを重視したセッティングに生まれ変わっている。狙った通りの「オールマイティに気持ちよく走れる」コンセプトに沿い、徹底した煮詰めが行われている。

昭和世代にとって懐かしのFCは、令和の現在では制御系の発達によってギクシャクすることなく、スムースに乗れるチューンドマシンとしてリメイクできる。それを証明するのが2026年バージョンの6号機であり、スポーツカーとして、新車当時よりも魅力的な輝きを放っている。「こんなFCならば再び所有したい!」と元FC乗りオーナーに思わせるほど魅力溢れる1台であった。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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