「GR GT」「GR GT3」が提示するドライバーファーストの真髄
2026年2月13日〜15日の3日間で開催されている大阪オートメッセの会場でひときわ熱い視線を浴びているのが、トヨタの「GR GT(プロトタイプ)」と「GR GT3」です。2025年12月に発表されたこのGR GT(プロトタイプ)は、まさに「公道を走れるレーシングカー」。全高わずか1195mmという異次元の低重心パッケージや、モリゾウこと豊田章男氏が心血を注いだエキゾーストノートなど、その驚くべき中身と開発の舞台裏を徹底レポートします。
コンセプトは「公道を走れるレーシングカー」
「公道を走れるレーシングカー」というフレーズは、目新しいものではないかもしれない。だが、国産車に関して言えば、これまであるようでなかった存在だ。そのキャッチフレーズを前面に打ち出して登場したのが、昨年12月に発表されたTOYOTA GAZOO Racingの「GR GT(プロトタイプ)」である。
その原型ともいえるコンセプトカー、『GR GT3 Concept』が2022年の東京オートサロンで発表されたことを覚えている人もいるだろう。あれから4年の時を経て、FIA GT3規格の新型レーシングカー「GR GT3」が正式発表となり、そのベースとなる量産車両「GR GT」も発表された。
コンセプトはずばり「公道を走れるレーシングカー」だ。GR GTは「ドライバーファーストを追求し、GRのクルマづくりを体現したフラッグシップ」といった存在であり、それを実現するために次の3箇条を貫いているという。
・低重心パッケージ
・軽量・高剛性のオールアルミニウム骨格
・逆転の手法によって作りこんだ空力追求デザイン
全高1195mm!まさにフォーミュラカーの視界
大阪オートメッセの会場でGR GTの実車を見た人ならすぐに気づいただろうが、車高が極端に低い。全高はわずか1195mmだ。歩行者用のガードレールの高さが1100mm(路面から上端まで)なので、1200mmを切っている車高はまさに「ペッタンコ」である。
一応、ヘルメットを被って乗車することも考慮されているそうだが、ドライバーがシートに座るとお尻の下より踵が高くなるほどで、そのポジションはまさにフォーミュラカーのようだ。
パワートレーンは排気量3998ccのV型8気筒ツインターボを搭載。ドライサンプで低重心化を図り、トランスアクスルのフロントミッドシップレイアウトを採用。前後重量配分は45:55とリア寄りに設定されている。この重量配分と、325/30R20のリアタイヤ (フロントは265/35R20) で、システムトータル650ps以上、850Nm以上のパワー&トルクをしっかり路面に伝えることを狙っているという。また、ユニット類の最適配置により、クルマの重心をドライバーと同等の位置にまで下げることに成功。まさにレーシングカーの作り込みだ。
シャシーはトヨタ初のオールアルミニウム骨格を採用。ボディパネルは、カーボンなどさまざまな素材を適材適所に配置している。
















































































































































































































