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フェルッチオのお気に入り!? 超希少4人乗りV12FRランボルギーニ「ハラマ」のオークション価値とは?

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Courtesy of Broad Arrow

新車時のカッパーのボディカラーに戻され
内装もベージュの革シートとカーペットに

このほどブロードアロー・オークションズ「Global Icon Europe 2026」に出品されたランボルギーニ・ハラマは、スタンダード版400GTの後期型だ。1972年5月19日、パリの高級車輸入業者「ヴォワチュール・パリ・モンソー」を仲介して、フランス人のファーストオーナーに引き渡された。

その後、パトリック・アレビアンなる人物が購入。1980年2月14日、この希少なランボルギーニをコート・ダジュール地方のリゾート地、カーニュ・シュル・メールへと移した。ハラマはそののちも南仏に留まり、1985年6月3日にコルニヨン・コンフー在住のジャック・レオネッティ氏が次の長期オーナーとなった。

1989年、レオネッティ氏はハラマをランボルギーニ本社(イタリア・エミリア=ロマーニャ州サンタ・アガータ・ボロニェーゼ)に持ち込み、シルバー・メタリックへの再塗装と専門スタッフによるエンジン整備を実施した。その後は2009年まで所蔵されたが、使用頻度は控えめだった。走行距離6万7280kmの段階で次なるオーナーとともにパリへと戻り、2012年3月26日、今回の出品者でもあるベルギー人の現オーナーが購入して現在に至っている。

1989年にカラー変更が施されたにもかかわらず、このハラマは比較的手を加えられておらず、オリジナルスペックへの復元には理想的なベース車両だった。そこでランボルギーニのスペシャリスト「リックス・エンジニアリング」に修復が委ねられることになる。

修復ではエクステリアが完全にリビルドされ、ボディは新車当時の正確なカッパー(銅)メタリックに再塗装。インテリアはベルギーの職人グループ「B.S.A.」により、フレッシュなベージュの革と調和したカーペットで張り替えられた。さらにウインドスクリーンが新調され、クロームトリムとホイールも再仕上げされている。

修復後、現オーナーは特別な機会にのみこのハラマを走らせており、オークションカタログ作成時点の走行距離計はわずか6万8264kmを示していた。これはオリジナル走行距離と推定されている。

ランボの創始者が愛して止まなかったハラマ
唯一無二の4シーターコレクターズアイテム

出品にあたりブロードアロー・オークションズは、「フェルッチオのお気に入りのデザインのひとつであったとも言われるハラマは、現在ではレアな存在。その希少性、特徴的なベルトーネデザイン、そして4.0LのV12エンジンが、このコレクターズアイテムをボローニャの最高峰を厳選するいかなるコレクションにも相応しい有力候補とするでしょう」とアピールした。エスティメートは12万〜14万ユーロ(邦貨換算約2185万円〜2550万円)。ここ数年のハラマのマーケット感からすると、かなりリーズナブルな設定といえる。

ところが、1月23日にスタートしたオンライン競売は期待されたほど入札が進まなかったようだ。ちょうど一週間後の30日、締め切りを迎えても現オーナーが設定した最低落札価格には届かず、流札に終わってしまった。

現在は13万5000ユーロ(現在のレートで日本円換算で約2460万円)というリテールプライスを設定し、ブロードアロー・オークションズの営業部門による個別販売が継続されているようだ。

※為替レートは1ユーロ=182円(2026年3月9日時点)で換算

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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